
救急隊がコロナ陽性で連絡がつかないマンションの玄関扉をバールで破壊して安否確認⇒不在でした。横浜市に25万円余りの賠償命令。
横浜市消防局の救急隊が、コロナ自宅療養中の居住者と連絡が取れないとの119番通報を受け、
マンションの玄関扉を破壊して立ち入ったところ、居住者は不在でした。
マンションオーナーが市に損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁は市側の違法性を一部認め、25万円余りの支払いを命じました。
玄関扉は施錠され、居住者や管理会社に連絡が付かなかった。隊員が通報者の承諾を得て、バールで玄関扉を壊して立ち入ったが、居住者は不在だった。
高木裁判長は判決理由で、消防法を根拠に扉の破壊の違法性が阻却されるとの市側の解釈について、火災発生時などを想定しており、「新型コロナという疾病の場合を対象にしたとはいえない」と指摘。
隊員の行動は「やむを得ない行為」と一定の理解を示しつつも、「原告らが所有財産を何の補償もなく破壊されることを甘受すべき立場にあったとはいえない」とし、原告の損害賠償請求権を認めた。
救急隊が駆け付け玄関扉を破壊、違法に…横浜市に賠償命令 マンションオーナーの訴え認める判決(カナロコ by 神奈川新聞) – Yahoo!ニュース
これは判決だけ見ると、財産を壊されたオーナーに補償するという話なので、理屈としては分からなくもありません。
オーナーからすれば、勝手に扉を壊されて、しかも中に誰もいませんでした、外出中でした、
修理代は自己負担です、ではたまったものではないでしょう。
とはいえ、問題は現場の救急隊が次から確実に萎縮することです。通報があったので中に入る必要がある、
中で倒れているかも、既に死んでいるかも、でも壊したら賠償問題になるかもしれない。
せや!所有者に確認したろ!でも連絡も取れない、じゃあ中を確認せずに問題なし!よし!ということで帰りますかね。
それでは助かる命も助からないでしょう。なんだかなぁ・・・。
救急隊を責める話ではなく、緊急安否確認で破壊が必要になった場合の費用を誰が負担するのか、
制度で決めておかないと駄目ですね。救急隊の運営元である自治体に原則負担をお願いするのであれば、
その分税金が浪費されます。
人命救助に救急隊の善意と根性だけを求めるのは、そろそろ限界かと。

