医師会、「コロナ受け入れ補助金を貰いつつも、患者受入に消極的な病院名の公表」に執拗に反対してしまう。

医師会、コロナ受け入れ補助金を貰いつつも、患者受入に消極的な病院名の公表に執拗に反対。

厚生労働省はコロナウイルスへの対応のため、新たに病床を確保した医療機関を対象に、
１床あたり最大で１９５０万円を税金で補助していますが、金を受け取りながらも
コロナ患者の受け入れに消極的な病院の存在が問題視されていました。
関連記事：国からコロナの１床あたり2000万円を受け取っておきながらコロナ受け入れ拒否するクソ病院がある件。東京都が聞き取り調査したら受入実績が増えた。厚労省は返金要求を示唆。 | ニュー節約速報

さて今回、AERAdot.が補助金を受けながらも病床使用率が20％を切る病院もあり、
また東京都は金をもらいながらもコロナ患者の受け入れに消極的な病院名を
公表する姿勢ですが、医師会が病院名の公表を執拗に反対している旨を報道しています。

　他方で、東京都は6583床のコロナ患者用の病床を確保しているというが、実際に使われているのは、3754床にとどまっている。2829床が「幽霊病床」とされる。

　民間病院と言えども、コロナ患者を受け入れる責任はある。厚労省が、新たに病床を確保した病院には1床につき最大1950万円の補助金を出しているほか、空床でも1床につき1日7万1千円の補助金なども出しているからだ。

　田村憲久厚生労働大臣と小池百合子東京都知事は、こうした実態を問題視。コロナ患者を最大限受け入れることを要請し、正当な理由なく要請に応じず、勧告にも従わない場合は名前を公表する姿勢を見せている。しかし、厚労省関係者は「実は医師会が病院名の公表には執拗に反対している。その結果、コロナ患者の受け入れが進んでいない」という。
https://dot.asahi.com/dot/2021091000084.html?page=1

この後、記事では病床使用率が低い病院に取材を行い、使用率が少ない理由や、
補助金の返還の意思について確認しています。

個々の病院には「忙しいから回答しない」というスタンスもあれば、
「男女を分けたり、重症度によって利用できる病床が限られたり、清掃消毒などの作業もあり、
常に高い稼働率を求められても困る」とのこと。

そもそもは厚生労働省が制度設計の段階で、スピードを優先するあまり、
補助金給付の要件に患者の受入実績を入れておらず、単に病床を確保しただけで
金が病院に流れる仕組みにしていたので、このようなモラルハザードが起きている現状です。

また、尾身茂氏が理事長を務める、独立行政法人のJCHO（地域医療機能推進機構）の病院が患者を受け入れる話ですが、そこも受け入れに消極的で補助金だけを受け取る状況になっている。そんな中、民間病院で積極的に受け入れるなんて話になるはずがありません」

新型コロナウイルス感染症対策分科会長の尾身氏のJCHOも受け入れてないんかよ。
飯田橋駅前のあの大きい病院でしょう。あれがコロナで稼働率低めってどういうことだよ。
まぁ病院ごとに得意不得意があるでしょうし、国内の病院のリソースをすべてコロナに
投下するわけにはいきませんけどね。

ではなぜ病院がコロナを受け入れたくないのか。
①儲からないから。
②指定感染症　1～2類相当だから。
③「あそこの病院はコロナ受け入れているらしいよ、怖いね」と不評被害があるから。

というわけで、今更ロックダウンするとか、移動制限するとか、休業要請するとかアホな話もありますが、
こういった構造的問題を解決し、開業医が協力できる/させるようにしないと、いつまでたっても
「医療が崩壊しそう！」と騒ぎ立てて終わりになりそうです。