飲食店でのスマホ注文、「客の通信料とバッテリーにタダ乗りするな」「安くしろ」。サービスが無料に慣れた日本人。

飲食店でのスマホ注文、「客の通信料とバッテリーにタダ乗りするな」「安くしろ」。サービスが無料に慣れた日本人。

普及しつつある飲食店でのスマホ注文ですが、客側からするとモヤモヤがあるそうな。

「俺のギガに“タダ乗り”しやがって」

　都内の会社員男性（23）は、飲食店でよくそう思う。コロナが明けた頃からだろうか。居酒屋やレストランに行くと、メニュー表ではなくQRコードを印字した紙を渡されることが多くなった。

　スマホのカメラをかざすとドリンクやフードのメニューが表示され、そのまま注文できる。初めて持った通信機器はガラケーではなくiPhoneのスマホネイティブ。操作自体は難なくできる。だが、バッテリー残量や通信料がどうしても気になる。

■通信費の客負担はナゼ

「友達と集まったときは自分が注文係になることも多くて、なんだか腑に落ちない。せめてタブレットを設置してほしいです」

　自分のスマホを使った注文にモヤモヤしているのは、この男性だけではない。SNSでは議論が度々繰り返され、争点になるのは決まって、通信費をなぜ客が負担せねばならないのか。アエラのアンケートでも「スマホで注文するのが嫌な理由」を回答した36人中11人が通信費を挙げた。
賛否両論ある“飲食店のスマホ注文”　通信料とバッテリー残量懸念の声「客にタダ乗り」（AERA dot.） – Yahoo!ニュース

そんなモヤモヤが存在することを今知ったわ・・・客が契約している通信量とバッテリー充電にタダ乗りだと？
店や店員からすると「そもそも俺らの安い人件費にタダ乗りしやがって！金払えよ！値段倍にするぞ！」
というところでしょう。

他にも、「スマホ注文で安くしろ」だの要求が目立つそうですが、安くするわけねーだろ。
むしろ店が払うシステム使用料を上乗せしたいぐらいだわ。

店としては少しでも人件費を減らし、バイトの数を減らし、客との接点を減らしてホールスタッフの稼働率を
上げようとしています。

そんな中でフリーWi-Fiやバッテリー貸出なんて店側のコスト増なので、進むわけがない。
あくまでも店の好意でフリーWi-Fiを開放しているお店もありますが、セキュリティの問題もありますし、
今度はそれで動画を見たりPCで作業をする馬鹿が出てきて、回転率が下がります。
モバイルバッテリーの貸出は、借りパク対策やら充電管理やら、手間がかかります。
あくまでも、店の好意によって、「モバイルバッテリーor充電器orコンセントを貸してくれ」と申し出た客に、
イレギュラーとして対応する、その程度でしょう。

と結局、全ては消費者の価格に跳ね返ってくるわけです。
サービスは無料ではなく、全てにコストがかかるのです。

大体、店のメニューを表示したところで数M～十数MBでしょう。たかだか知れていますよ。
貧乏客が契約している、貧乏くさいMVNO回線の通信容量なんて、店側からすると知ったことではない。
バッテリーが切れそうなときは、店員を呼べばいい。

店だって客を選ぶ権利がありますし、客だって店を選ぶ権利があります。
双方相容れないのであれば、そっと後にして出会わないだけ。

ただし、客として要求したい事項は次のこと。
・メニューを見やすくして欲しい。たまにとんでもないGUIのお店に出会うのであれは止めて欲しい。
・画像入りだと想像しやすいので助かる。
・「今日のおすすめ！」などと店内にPOPが貼ってある限定？商品がスマホメニューに載ってない、
というクソみたいな罠はやめろ。
・よくわからずに店員を呼んだときに、露骨に嫌な顔をするのはやめろ。
・ついでにテーブル会計でメニュー画面から決済させろ。
テーブル会計で店員がいちいち決済端末を持ってきて、直ぐ側でQR読むとか非効率すぎるし申し訳ない。
・「店員を呼ぶ」、というボタンは付けといて。取り皿やら水やらおしぼりやら、載ってないメニューが
多いんだよ。

という訳で、客もお店も歩み寄りが必要そうです。