新型コロナコロナワクチン、2000億円分・7783万回分が廃棄へ。逆に考えると9割は無駄にならなかった。

新型コロナコロナワクチン、2000億円分・7783万回分が廃棄へ。逆に考えると9割は無駄にならなかった。

さて、市中ではそろそろマスクを外す人が増え始め、ワクチンもそろそろ第5類への移行の
道筋が付いた新型コロナウイルスですが、そのワクチンが2000億円分、7783万回分が
有効期限が切れたとして廃棄されたor廃棄される見込みです。

　今年2月までに少なくとも7783万回分の新型コロナウイルスワクチンが使用されずに廃棄されたとみられることが、毎日新聞の取材で判明した。厚生労働省の公表資料や全国の主要な自治体へのアンケート集計で割り出した。ワクチンの有効期限切れが主な要因で、廃棄量は購入契約数の約9％に当たる。有効期限の到来によって今後も増える見通しで、有識者からは大量廃棄に至った過程について検証を求める声が上がっている。
コロナワクチン、少なくとも7783万回分廃棄　2000億円超か（毎日新聞） – Yahoo!ニュース

「有識者からは大量廃棄に至った過程について検証を求める声が上がっている」とのこと。

当時は国民が「早くワクチン持って来い！」と大合唱し、政府と官僚は
「いくら国費がかかっても良い、国民の命には変えられぬ」ということで
国際的なワクチン奪い合い＆札束で殴り合いの際、金を積んで買ってきたからです。

当然ロスは出ますし、有効期限が切れもあります。
そして副反応もあるし、あろそろワクチンは良いかな、という人が増えたからです。

以上です。

まとめるとこんな感じで、これ以上の追求しても特に目新しいことは出てこないでしょう。
あくまでもワクチンが結構捨てられたのは結果論で、当時そんな配慮が出来たか？
と言われると謎。

安全に全振りした日本人という国民性がこういう事態を生んだ、とも言えます。
日本政府が「別にワクチン1-2年遅れてもいいから、値段は半額、数量も半分でいいで」
と交渉していたら、当時は誰からも相手にされなかったでしょうね。
国民からも総スカンを食らい、倒閣運動になっていたでしょう。

逆に考えると91％は無駄にならなかった：

なお、ワクチンの購入予算額2兆4036億円に対して、現時点での廃棄ワクチンは2120億円。
91％は無駄にならなかった事に。これから多少ワクチン廃棄が増えても、8割は打てたことでしょう。
まぁ緊急時だし、しょうがないのでは。

額が巨額すぎるので、効率性を含めた今後の検証は必要でしょうけど、
それが次回に生かされることはなさそう。

また次のパンデミックが襲ってきたとして、「2020年の事例では2000億円が無駄になったから、
今回は発注を控えめにしましょう」なんて言えるわけもなく。
恐慌時に自国生産ならばともかく、他国製造のワクチンを冷静に効率的に調達、
なんて出来るわけがありません。

日本人だけが冷静でも、国際社会では金（または武力）で奪い合いなんだから。

重要なのは持続的な経済成長（賃上げと値上げ、少子化対策、人口増、GDP増）をしておくことで、
多少なにかあっても、ゆとりをもって対応できる基盤を揃えておくことですね。