PayPayゴールドカードが来るかも。一方、Yahoo!ショッピングの既存会員へのポイント付与は「効率化」へ。

2022年11月6日

ヤフーやLINEの親会社のZホールディングス(ZHD)は2日、2022年度第2四半期決算発表を発表するとともに、PayPayカードの「ゴールドカード」展開などについても言及した。

ZHDの売上収益は、第2四半期として過去最高の3,943億円となった。LINEのアカウント広告は前年同期比+17.8%と2桁成長で、ヤフー検索広告は同+6.3%成長。動画の「LINE VOOM 」も各種KPIが伸長しているという。

また、経済再開によりトラベル事業が好調に推移し、eコマース取扱高は1兆262億円、前年同期比+13.5%となった。PayPayは、中小加盟店向けの決済手数料有料化により、赤字幅が減少している。
PayPayはQR+クレカで強化する「PayPayゴールドカード」も予告 – Impress Watch

Zホールディングスの2022年度第2四半期決算発表にて、PayPayカードゴールドへの言及がなされました。
決算発表会でゴールドカードの投入を発表し、目的が「魅力あるゴールドカードの投入による
ARPU（平均顧客単価）の向上」ですので、ほぼほぼ確実に実施されると思われます。

それにしてもソフトバンク、ARPUの向上は大好きですね。
釣った魚に餌はやらないを行くスタイル、素敵。

ただ、PayPayゴールドカードなんて、どうせ最初の方だけ見せかけだけの還元率が良くて、
そのうちあれよあれよと改悪されていくPayPayステップと同じ道を歩むのは確実。
という訳で、初回発表時におそらく実施されるであろう入会キャンペーンに飛びつき、
ポイントをしゃぶり尽くしたあとは捨てるのがいいかも。

あと、出来ればPayPay残高をiDなどで消費できるよう、GooglePayと連携して頂けると
QRコード決済とかいう原始的な決済に頼らなくて、決済時間を大幅に減らせられるのですが、
Zホールディングスは外部に払う決済手数料は嫌悪してそうでしょうから、絶対にやらないでしょうね。

Yahoo!ショッピングの既存会員へのポイント付与は「効率化」へ

なお、Zホールディングスの決算発表資料の19ページ目には次の通りの記載があります。

・固定的なポイント付与ではなく、新規ユーザー獲得から定着に繋げ、
効率のよいポイント施策を実施していく。
・固定ポイント（Yahoo!プレミアム会員特典やソフトバンクユーザーなら毎週日曜日は
+10％のポイント費用など）は効率化しながら、新規ユーザーの獲得に販促費を振り向け、
取扱高の安定的な成長を図る。

我々既存ユーザーは「効率化」の対象とのこと。舐めやがって。
イーロン・マスクによるツイッター社の大量解雇される従業員じゃねーんだぞ、客だぞ客。
しかもYahoo!プレミアム会員やソフトバンクユーザーという、固定費を毎月払ってくれる、
割と太い既存顧客だぞ。

ま、その既存顧客を維持するより新規ユーザー獲得に力を入れるという経営判断がなされたのでしょう。
釣った魚に餌はやらない。という訳で、不満がある客はただ去りゆくのみです。
（※そして、これだけ改悪がなされ、他に安いLINEMOなどが存在するにも関わらず、
未だに脳死でYahoo!プレミアム会員やソフトバンクユーザーを維持しているということは、
更に多少改悪したところで離脱しないと判断されたのでしょう。）

こういった企業の決算発表資料を見ると面白いですね。
日頃は顧客ファーストみたいなことを言いながら、内心は「既存顧客は効率化だ、
新規獲得を目指せ」と言っていますから。ま、それも成長史上主義の企業経営上は仕方ないのでしょう。

とは言え日本人の人口は先細りですし、いつまで成長史上主義の企業経営が続くことやら・・・
伸び悩んできた時に、再度既存顧客のARPUを増大させようとしても、離れた顧客の心を
掴むことが出来るのか。経営上の課題となりそうです。