会社の経費を自分のクレカで支払ってポイントを得るのは違法か？出張でマイルを貯めるのは横領か？

会社の経費を自分のクレカで支払ってポイントを得るのは違法か？出張でマイルを貯めるのは横領か？

定期的に上がってくるこの「会社の備品を購入する際、自身のクレジットカードを使って支払い、
カードのポイントを貯めることの是非」ですが、結論から書くと次の通り。

結論：

・就業規則などの明文化された会社の規定を読め。明文化された規定で禁止されているなら、止めておこう。
・総務や経理に聞くな。彼らは絶対「やっていいよ」とは言わない。
・上司にさり気なく聞いてみよう。
・ポイントを貰ったとしても、同僚に言いふらすな。いつか刺されるぞ。

引用：

問題となるのは、会社の規則として経費の支払いでの個人のクレジットカードの使用や、経費の立て替えで得たポイントの扱いが明確にされていない場合です。

例えば、出張が毎月ある方が交通費や宿泊費、飲食代など出張時の経費として月10万円を自身のクレジットカードで支払っていたとします。ポイント還元率が0.5%のカードの場合、貯まるポイントは月500ポイント、年間では6000ポイントとなり、仮に1ポイント1円で利用できるとすれば6000円の収入を得ている計算です。

この点については、従業員がポイントの貯まる方法で経費を一時的に支払っただけであって、会社に損害を与えたわけではないと考えれば違法ではないでしょう。

逆に考えれば、従業員がクレジットカードで支払った分の金額は最終的に経費として精算し、会社が負担しているにもかかわらず、年間で6000円相当のポイントを得ていることになります。経費の支払いで生じたポイントを会社の利益ととらえるのであれば、横領などに該当して違法といえそうです。

正直なところ、この問題は一概にどちらが正解とも言い切れないのが現実です。ルールが明確ではない場合、経費を自身のクレジットカードで支払うことやポイントの扱いについて事前に会社に確認して、その指示に従うべきだといえます。
会社の経費を自分のクレジットカードで支払って「ポイント」を得る行為は違法ですか？（ファイナンシャルフィールド） – Yahoo!ニュース

現実問題、会社の規定で明確に「駄目だよ」と書かれている事のほうが少ないでしょう。
そんな細かいところまで書かれているケースは結構稀です。

かと言って、個別に総務や経理に聞いても、まともな答えは返ってこないでしょう。
彼らは「そういう行為は禁止されています」というかもしれませんが、では「根拠は？」と聞き返すと、
「そういうものです」としか答えないでしょう。

彼らは「推奨された行為ではありません」「止めてください」「大っぴらには言わないでください」
「事実上黙認していますが、看破できない場合は今後動きがあるかもしれません」というかも知れません。

総務や経理が「じゃんじゃんやってください、推奨しています」とは言いません。

引用記事にあるように、税務的な問題もあるかも知れませんが、いずれにせよ微々たる額だと
誰も何も言わない、というのが現状ではないでしょうか。

出張でマイルを貯めるのは横領か？

同様によく問題になるのが、遠地出張で飛行機マイルを貯めるのは横領か？という問題です。

一部の企業では、総務に個人のマイレージ番号を登録させて、会社のシステムからANA・JALの法人会員として
飛行機を予約すると、個人のマイレージにマイルが付くようになっています。

このケースでは、明らかに会社が個人のマイレージ取得を容認していることから、問題ないと言えます。

ただ、殆どの会社では「少額なので黙認している」というのが現状でしょう。

結局、あまり大っぴらにやらなければ、そして社内で言いふらさなければ問題ないかと。
あまり調子に乗って会社で「この前の出張や立て替え払いの額が大きくて、何ポイント・何マイルも貰えたぜ」
などと大きな声で言っていると、それが回り回って増幅されて、刺されたり禁止されたりするので、
業務関係で美味美味しても声を大きく出すことは止めておきましょう。

下手したら突然、業務上横領罪（刑法第253条）で刺されそうですからね。

しょーもないポイント・マイルを貯めたせいで懲戒解雇で退職金没収、なんてアホらしくてやってられないですよ。