ヤフオクで転売する目的で入手したチケットの出品が禁止へ。転売は道徳で考える必要がある。11/8~。
これまでチケットの転売の温床になっていると批判のあったヤフオク!やメルカリなどのネットオークションですが、
ヤフオク!側は出品ルールを改正し、転売する目的で入手したと当社が判断するチケットについては、
出品が禁止されることになりました。
改定日:2017年11月8日(水)
ただし、あくまでも「当社が判断する」チケットですので、たまーに個人の範囲で出品する程度であれば、
バレずに問題ないかも。
ただし、業として反復的定常的に出品を繰り返している人は、ヤフオク中の人から目をつけられ、
片っ端から削除されていくでしょう。
そうなると、短期的にはヤフオクでのチケット出品数が減り、需要は変わらないので相場が上がるかもしれません。
しかしながら、長期的には転売ヤーが抑制されることにより、正規の価格で出回るチケット枚数が増え、
転売価格での需要はヘ減り、価格は下落に転じるかもしれません。
転売問題は道徳の問題へ:
転売問題を考える時、チケットに関してはダフ屋行為として迷惑防止条例違反になって検挙される、
という現実問題は置いといて、一般的な転売に関しては2つの派閥が存在します。
その値段で買いたい人がいて、売りたい人がいるんだからいーじゃん派と、
社会全体の福祉としてどうなの、道徳を考えよう派です。
道徳を考えなくてはいけない派としては、マイケル・サンデル(ハーバード大学教授)が有名です。
サンデル教授の著書、「それをお金で買いますか 市場主義の限界」は実に名著で、
「果たして公共の福祉の増大のために主催者が無料で行うコンサートを、ホームレスが並んで
チケットを入手し、それを転売するのは善か悪か。それは議論しなければならない」という本です。
末尾が概ね「議論しなければならない」で終わっているのが気になりますが、
この教授は概ね市場主義の限界を主張する人で、なんでも市場に任せるのは間違っているという、
経済学者のミルトン・フリードマンとは反対の主張を行われる方です。
確かに、平日昼間にサラリーマンがコンサートの行列に並ぶことはできず、
並べる人(暇な人)が自分の時間を売ってチケット(コンサートは夕方から始まる)を貰い、
それを時間がない人に売る、時間がない人はお金でそれを買えてコンサートが見れてハッピー、
ホームレスはお金がもらえてハッピー、仲介業者は手数料がもらえてハッピーなのですが、
それは主催者の意図(無料で庶民に音楽を嗜んでもらい、公共の文化形成に資する)に則しているのか、
という質問に対しては、則していないだろう、という本です。
興味ある人は読んでみましょう。ニンテンドースイッチ転売騒ぎも大分落ち着いてきましたし、
そんな流行に乗っかって高値で買ってもしょうがないので、落ち着いたら中古で買いましょう。
みんなが欲しいものをほしいときに高値で買ってはいけません。
それは節約道に反します。スイッチだのビックカメラの抽選が不正だのなんだの騒がずに放って置き、
サンデル教授の「これからの「正義」の話をしよう」でも読みましょう。
現在でもチケキャンの方が高く売れたりするし
出品数も多いように思う
チケキャンに流れるだけかな
本格的に排除する気は無いように思う
日本シリーズも転売チケット入場できませんとか言ってたけど蓋を開けてみるとチェックなし
数万人規模で本人確認するとか非現実的
ヤフオク側もとりあえずルールだけ作って体裁を整えた感もあるよね。