47年7か月拘束された袴田巌さん、補償金は2億円超。1㍉も割に合わないはした金。

４７年７か月拘束された袴田巌さん、補償金は２億円超。

冤罪で30歳に逮捕され、それから約４７年７か月拘束され続けた袴田巌さんですが、
刑事補償法によると補償金は2億1900万円前後となるそうな。

　袴田さんは１９６６年８月１８日に逮捕され、２０１４年３月２７日に釈放されるまで約４７年７か月拘束された。刑事補償法によると、刑事事件で身柄を拘束され無罪が確定した場合、拘束期間１日あたり１０００～１万２５００円を補償すると規定。請求を受けた裁判所が、精神上の苦痛や、警察、検察の過失の有無なども考慮して補償額を決めることになっている。
４７年７か月拘束された袴田巌さん、補償金は２億円超か…弁護団は国家賠償求めることも検討（読売新聞オンライン） – Yahoo!ニュース

これはキツイ。元プロボクサーで当時30歳で逮捕された袴田巌さんですが、
不当に逮捕されて血液型がたまたま同じB型というだけで精神的・肉体的拷問を受けて自白を強要され、
証拠を捏造され、死刑判決が出てしまうとは。

日本の警察、検察、司法の闇は深い。

今更2.2億円もらっても、到底割に合わないことでしょう。この人の失われた人生はもう戻ってきません。
結婚した家庭を守り、子どもを育てるという人生もあったでしょうに。
（追記：袴田巌さんは当時一人息子がいたそうですが、58年間絶縁状態にあるそうな。）

ちなみに、補償金は拘束期間１日あたり１０００～１万２５００円ですので、痴漢冤罪などで1ヶ月程度捕まって、
疑いが晴れて、「はい、1.25万円×30日＝37.5万円ね」と言われても、到底割に合わないでしょう。
社会的にはすでに抹殺されており、会社もクビで、離婚されているかも。

警察もそうですが、国も「一度決めたことは直さない、責任・間違いを認めない」「無謬性」というのは
どうにかならないものでしょうか。改善も発展も進歩もなにもしようがありません。