ロシアが飛行機500機、総額1兆円分を「借りパク」へ。これか国家版乞食だ。

2022年3月14日

　2022年3月、日本や欧州各国のリース会社が所有し、アエロフロート並びにS7航空などロシアの航空会社が借り受けていた旅客機515機が、ロシア政府によって接収される見込みとなっています。推定価値1兆円以上にも及ぶ前代未聞の「旅客機の盗難」という事態に直面し、航空業界は大きな岐路に立たされています。

2022.03.12 関賢太郎（航空軍事評論家）
旅客機500機「借りパク」へ！経済制裁受けロシアがリース機返還拒否…どうするの？ | 乗りものニュース

ロシアのウクライナ侵攻に伴う経済制裁にロシア当局は反発し、国際線を閉鎖、
ロシアがリース契約している機体を没収し、そしてリース料をロシアの紙くず「ルーブル」で支払う法案が
成立を検討中とのこと。

こんなことされたら、今後二度とロシアは飛行機に限らず、あらゆるリース契約も含めて、
他の契約も結ぶことは出来ないでしょう。

ロシアに投資するのはハイリスク・ルーブルリターン、つまりムダで愚かなこと、という認識が
広まるでしょうね。海外から投資を呼び込めないロシアは、戦後も国際経済活動から爪弾きにされ、
日の目を見ることは難しそう。中国が多少相手にしてくれるかもしれませんが、
経済的な植民地にされそうですね。

その意味で今回のウクライナ侵攻で、一番得をするのは中国かも。

武力侵攻する際の諸外国の反応や通商・エネルギー網の遮断、金融網のSWIFTの遮断、
情報戦の様相、民衆の抵抗など、良いテストケースとなります。
今頃中国は必死に情報を分析し、来たるべき台湾侵攻と日本侵攻のために、
シミュレーションを重ねてるんだろうなぁ・・・

さて、ロシアは撤退する外国企業の資産は接収し、国営化する動きもあるようですし、
物理的な戦争以外にも、経済的な戦争や法廷闘争にも拡大の様相です。
経済封鎖で企業に試練　ロシア政府「撤退なら資産接収」: 日本経済新聞

そのうち、国営化されたマクドナルドやユニクロやイケアがしれっとロゴを付けて商品を売ってそう。
でもすぐにまともな品質が維持できなくなり、ロシア市民も相手しなくなりそうですね。

ユニクロでルーブル紙幣がぶちまけられるけど誰も拾わない。

モスクワのショッピングセンターで、大量のルーブル札がばら撒かれる事件があった。https://t.co/WKIvvG1Pc8

ルーブルは制裁のため価値が急落中。インフレも1時間単位で高進している。 pic.twitter.com/CkLq4qDnpf

— Ховтолив-хуёвтолив (@SeloEniseiskoe) March 11, 2022