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オーガランドでブルーベリーサプリメントがポイント半額バック。目が疲れた人向け、ではなく、ブルーベリを味わいたい人向け。
ブルーベリーが眼にいいエビデンスはない:
ブルーベリー、一見眼に良さそうに言われていますが、実のところ疲労回復効果はあるものの、
特に眼に良いというエビデンスはありません。元々は第二次世界大戦のイギリス空軍、
バトル・オブ・ブリテン(イギリス本土防空戦)及びその後の大陸反攻作戦において、
イギリス空軍のパイロットの好物が「たまたま」ブルーベリージャムで、当時の未熟なレーダー技術が
頼りにならなかったり、レーダーが破壊されたり電力不足で運用できなかったりで、
肉眼に頼った飛行において、夕方でもよく物が見える「気がする」という逸話から始まったものです。
戦場において、ファーストルック・ファーストキルは鉄則ですからね。
こうやって幾多もの激戦を経て生き残ったパイロットがエースと呼ばれ、
上述のような伝説が生まれました。
単純にエースパイロットの好物がブルーベリージャムだった、というのが結論です。
これがブルーベリーに含まれるアントシアニンが目に良い、と言われ始めた起源ですが、
他の食品とくらべても有効な説明はなく、二重盲検法による臨床試験を経たものではありません。
試験のデザインは簡単ですよね。被験者をA群とB群に分けて、A群には適当に青い何かを、
B群にはブルーベリーを食わせまくり、B群の視力がA群と比べて有意に上がっていると、
視力回復効果があるといえるでしょう。
それをやらないのはなぜでしょうか。答えはお察し。
とは言え、気休めにはなるかも。だってこの値段ですし。
という訳で、ブルーベリーが眼にいいのではなく(少なくとも有効にデザインされた
厳密な臨床試験を経てエビデンスが蓄積されたものではない)、
よって目が疲れた人向け、という曖昧で多分に優良誤認を狙った広告表示は
規制されるべきでしょう。
正しくは、ブルーベリーをただ味わいたい人向け、ですね。
消費者庁、仕事をしましょう。お手柄はネット上にいくらでも落ちていますよ。
なお、スピットファイア戦闘機とメッサーシュミットの空戦が見たい人は、
ぜひともクリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」を見てみましょう。
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