偶数月の15日と毎月5日はパチンコ屋に行列が出来る理由。

2023年10月8日

『「生活保護」に関しては、決して風当たりが良いとはいえません。なぜなのでしょうか』、
と生活保護の風当たりが悪いことに虚を突かれた思いをする幻冬舎さんですが、
生活保護の風当たりが良い訳無いだろうが、と思うのは管理人だけでしょうか。

相互扶助社会とは言え、生活保護受給者の風当たりが良いってどういう文化だよ。

さて、特定の日にパチンコ屋が年寄りで大繁盛する現象があるそうで、理由を幻冬舎が報じています。

なんとか、最低水準の生活を約束する生活保護。ただ、受給者に対しての風当たりは決して良いものばかりではありません。

ーー今日は偶数月の15日だから、お年寄りでいっぱいだ

ーー今日は5日だから、お年寄りでいっぱいだ

何のことかといえば、パチンコ店で働く店員のつぶやき。偶数月の15日は年金の振込日だから、朝から高齢者が並ぶといいます。では5日は?　これは生活保護費の振込日。生活保護費の支給日は、担当の福祉事務所により異なりますが、月初、1～5日のいずれかの日にちです。どのような立場であれ、ファンはお金が手に入ると「今日はパチンコに行っちゃおう」とうずいてしまうようです。

このような状況に対し、当然というべきか「生活保護を受けておきながら、パチンコなんてけしからん!」と怒りの声が後を絶ちません。しかし生活保護は日本国憲法第25条1項で「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」によるもの。文化的な最低限度なので、娯楽も許されています。映画を観に行くのも、漫画本を買うのもOK。パチンコだけでなく、競馬も競輪も競艇も生活保護費を使っても問題ありません。
今日はパチンコに行っちゃおう！「年金月5万円以下」で高齢者困窮も「生活保護費でフィーバーする」一部の高齢者に困惑（THE GOLD ONLINE（ゴールドオンライン）） – Yahoo!ニュース

まぁ生活保護でパチンコ屋に行ったり、風俗やギャンブルにのめり込んだり、酒アルコール・タバコに
依存したりするのは、傾向として理解できますし、別に犯罪では有りません。

程度問題ですし、いい大人が嗜む程度に娯楽として携わる分には何の問題もなく、
咎められるものではない・・・いや、多少は咎められるか。
でも貰ったお金をどう使おうと、個人の自由ですからね。

パチンコが日本国憲法第25条1項で定める「健康で文化的な」生活なのかは微妙なところですが、
本人たちがやりたいから、きっとそうなのでしょう。納税者から見ると、「外でゲートボールでもして、
運動でもして健康に長生きしてろ！」と言いたくなりますけどね。

ただ、国民年金よりも生活保護の方が貰える、とか、最低時給で働くよりも生活保護の方が貰える、
という状況は是正すべきかと。それも、低い方に合わせるのではなく、高い方に合わせる、
という調整が良いですね。

真面目に年金を収めたり、これから働く人が、より貰えて生活が豊かになる、
そして生活保護は社会のセーフティーネットとして最低限機能する、
という相互扶助社会が望ましいと思われます。

一部の不正時給者のせいで定期的に槍玉に上がる生活保護ですが、必要な人は堂々と申請し、
健康で文化的な最低限度の生活を営みましょう。

ただ、生活保護でパチンコ屋に行ったり、風俗やギャンブルに行くことが、
「健康で文化的な最低限度の生活を営む」ことである、と言われると、
ちょっと首を傾げますけどね。