日本政府、今夏は電力不足で密を推奨へ。経産相「できる限り節電協力を」。欲しがりません勝つまでは。

2022年5月28日

日本政府は今夏に予想される電力不足を見据え、「家族では部屋を分けずに一つの部屋に
集まってエアコンを点けてね」などと呼びかけています。家族といえども密推奨かよ。

萩生田光一経済産業相は27日の閣議後の記者会見で「今年の夏はできる限りの節電に協力をいただきたい」と述べた。中部・東京・東北電力管内で7月の予備率は3.1%と、最低限必要とされる3%をかろうじて上回る見通しだ。休止中の火力発電所の再稼働や燃料の確保を促す対策も進める。

2022年5月27日 10:29
今夏電力需給厳しく　経産相「できる限り節電協力を」: 日本経済新聞

まぁ密は今更どうでもいいとして、先進国で電力の安定供給は経済発展の絶対条件です。
定期的に電力不足が起きたり、停電が起きるようでは産業が発展できないのは当たり前。

そんな当たり前を「国民への呼びかけ」で乗り越えようとする日本政府、アホか。
まるで戦時中の「欲しがりません勝つまでは」の様相です。勘弁して欲しい。

休止中の火力発電所・原子力発電所の再稼働や余剰燃料の確保、補助金を出して電力業界を助ける、
省エネや再生エネルギー開発に金を出す、一般家庭への値上げを許可する（止めてほしいけど）、
どうでもいい電力浪費施設への営業停止命令を視野に入れた法改正など、やることは目白押しです。

こういう金をかけるべきところにはしっかりとお金と人材をかけて対策して欲しいところ。
既に相当数対策とお金のばら撒きはやってるでしょうけど、毎年毎年夏と冬に電力不足注意が発表され、
「国民への呼びかけを」とか精神論で乗り切ろうとされると正直かなわんです。

各電力管区で電力不足が発生したときに分け合いを行う設備・仕組みづくりなどは
東日本大震災以来、徐々に整備されてきましたし、停電の発生頻度も低下しているのでしょうけど、
そもそも母数の電力供給を増やさないことにはなんとも。

かと言って再生エネルギーの買取価格を税金を入れてテコ入れすると、中韓の粗悪で安物で
効率の悪いソーラーパネルを大量に輸入し、日本の山を切り崩して設置し、ろくな安全対策もせず、
買取価格が下がってくると業者は（計画）倒産し、ソーラーパネルは撤去もせずに放置。

後は台風や大雨でソーラーパネルがふっとばされて近隣の民家を直撃したり、
土砂災害の危険性が起きて地域住民が死にまくるというコンボが起きますしね。

電力行政、難しいと思いますが、だからこそ金と人材をかけて欲しいところ。