公正取引委員会との戦争に勝った楽天、今度は39ショップ限定でポイント2倍をばらまき始める。～3/11　2時。

公正取引委員会との戦争に勝った楽天、今度は39ショップ限定でポイント2倍をばらまき始める。～3/11　2時。

対象期間：2024年3月4日(月)20:00～2024年3月11日(月)01:59

※2倍で復活。ちなみに楽天は送料無料化全店舗推進は一応諦めた模様。
楽天に独禁法違反疑い　送料無料化で店側に不利益―改善表明受け調査終了へ・公取委：時事ドットコム

以下、当時の記事：

公正取引委員会が送料無料化に関して「中小企業が楽天にいじめられて死んでしまう」ということで、
2020/2/28付で緊急停止命令の申し立てを東京地方裁判所に行いました。

その後、公取委と楽天側の話し合いで、「緊急性が薄れた、強制ではない」と公取委が判断して、
緊急停止命令の申し立てを取り下げた途端に、楽天TOPに送料無料化バナーをデカデカと表示し始めます。
関連記事：公取委が緊急停止命令を取り下げた途端に、楽天がTOPページに送料無料化のバナーをデカデカと出す。3/18スタート。 | ニュー節約速報

ちょっと楽天、モラルという面で大丈夫か？と思いましたが、今度は送料無料化対応ショップで、
3980円以上購入でポイント2キャンペーンを実施中です。

これはまるで緊急停止命令を取り下げた公取委に対する勝利宣言ですね。

ちなみに送料無料ライン対象・対象外に関わらず、対象ショップで3980円以上買えばポイント2倍とのこと。
つまり離島や北海道、クール便など、送料無料とはならなくても、対象ショップで3980円以上買えば2倍、
とのこと。

そして対象ショップの数は36689店舗。

大体楽天には48000店舗が出店していることから、76％もの店舗が送料無料に対応した、
対応させられたことになります。

これが強制じゃない施策の結果だとしたら、「自由な競争を阻害する」と叫んでいたのは、
24%の少数派閥だったことになりますが、普通に考えるとそうは思えないですよね。

楽天・胴元側に送料無料化の決定権、つまり価格の決定権を握られて、
嬉しがる店舗が76％もあるはずもなく。。。

とは言え、そのへんは消費者にはあまり関係ないので、興味ある人は買い物をしてみましょう。

ちょっと気になる文言：

キャンペーン条件には次の通り書かれています。

ショップリストに掲載の一部ショップについて、本キャンペーン期間中に送料無料ライン対象外となり、送料が発生する場合がございます。送料が発生するかどうかは注文確認画面をご確認ください。
※購入手続き完了後に送料が変更される場合があります。

つまり後から変わるかもよ、とのこと。この文言からお察しするには、楽天側が次のような施策を
行っているのではないでしょうか。推測ですが。

楽天「とりあえず一律送料無料化対象店舗にしておいたぞ。文句あるやつは理由書と共に申請してきてね。
なお、理由書には送料無料化しない場合に、売上を上げる施策を明記した事業計画書を添付してきてね。
こちらで審査して回答するよ。審査に合格したショップのみ、送料無料化の一時保留とするよ」
とか。

もちろん、上記は全て管理人の妄想ですが、「本キャンペーン期間中に」対象外となるかも、
「購入手続き完了後に」送料が変更されるかも、とかどう考えてもまともじゃない取引が行われる模様。

管理人の妄想が当たらないことを祈るばかり。
楽天市場に出店しているお店は、なかなか枕を高くして寝ることが叶わないかも。