全銀システムの銀行間送金手数料が半分に引き下げへ。振込手数料の値下げにつながるかも。10月~。
全国の銀行間を接続し、送金等のやり取りを行う「全国銀行資金決済ネットワーク」の送金手数料が、
今の半分程度に引き下げる見込みだそうな。
目次
現行手数料と改定後手数料:
改定前 | 改定後 | |
3万円未満 | 117円 | 62円 |
3万円以上 | 162円 | 62円 |
この手のシステムって新たな機能追加(エンハンス)がなければ年間保守料金だけで済みそうですが、
現実にはCOBOL?などで動いているシステムは技術者の高齢化と、それに伴う高賃金化で
なかなか委託保守料も値下げできないのが現実でしょうね。
そんな折で値下げとは、なかなか思い切ったことをやりますね、全銀システム。
全国の銀行、キャッシュレス決済業者の突き上げ、金融庁からの圧力もあったのでしょうね。
なお、改定時期は今年10月とのこと。
銀行にとっての接続料とも言えるこの手数料が減少すれば、消費者向けの振込手数料も
多少は値下げしてもらえるかも。ただ、収益源の減少に悩む銀行側が、値下げされた接続料と
消費者に提示する振込手数料の差異(利ざや)をそう簡単に手放すとも思えない。
今後のニュースに期待です。
手数料減収分を他の料金に上乗せ、若しくはサービスの縮小でしょうね。
全銀システム手数料は40年間不変というのは流石に改善が必要でしょう(公取委もその認識)。手数料引き下げは政府の成長戦略実行計画に盛り込まれている(「引き下げる」と明記)ので、金融庁や業者からの突き上げ程度の話じゃないですね。振込手数料自体は素直に下がると考えればいいでしょう(他のサービス改悪はあるだろうけど)。
楽しみである
都銀地銀なんてこういう濡れてて泡の利益を絞られたら、ますます銀行のやってる他のサービスが悪化してくとしか思えない。もしそういうその他のサービスにしわ寄せをするようなことをするならその結果、例えば小売店の小銭の銀行での換金手数料と小売店のキャッシュレスサービスへの移行の手数料とで相殺されて、結果的には銀行の首を絞めさらにはどこにも経済的効果が生まれない、なんてことになるのは目に見えてる。
さてどうするのが正解なのかね?