楽天Edy20周年で楽天キャシュ60万円分が1名、1000円分が200名に当たる。Edyって最古参の割に普及してないけど20年間何してたん？

2021年10月11日

楽天Edy20周年記念とかスタートから若干嘘をついている気がするこのキャンペーン、
元々は2001年にソニーとNTTドコモなど11社が出資し、ビットワレット株式会社が発足しました。
そこから2001年にEdyとして試験サービスを開始しています。

2007年にビットワレットが楽天に買収され、2012年に「楽天Edy」にサービス名を変更したので、
楽天Edyとしての歴史は2007年からのカウントだと15年、2012年からのカウントだと9年です。

収納代行のEdy払いで永久機関とか流行ったよね。

2003年頃はUCSカードやらyoumeカードやら、コンビニ収納代行で支払えるカードで
Edyチャージして請求をそれで払うという永久機関が流行りましたが、
今ではその技も塞がれ、更にそもそも収納代行が払えなくなり、今やSuicaの完全下位互換。

それでも圧倒的に長寿命であり、先行者利益があったにも関わらず、イマイチ庶民の間でも使われていないのは、
乞食向けの収納代行サービスを2008年に終了させたことではなく、
単純に時期尚早だったこと（スマホが無かった、iPhoneにも結局搭載されなかった、リーダーが高かった）のと、
楽天が引き継いでから売る気がなかったためでしょう。

Suicaに勝っているのは1枚5万円、5枚連結払いで25万円まで支払えることですが、
もはや払うべき（払える）バーコード付き収納代行もこの世に存在せず、戦うべき戦場が存在せず、
あとは朽ちていくのみの戦艦大和のような様相を呈しています。

各種クレジットカード会社から槍玉に上がる。

そして歴史だけは無駄に長いため、各種クレジットカード会社から目の敵にされ、
ポイント付与対象外のやり玉として真っ先に挙げられます。

多分楽天側もクレジットカード会社への手数料支払いに消極的だったのでしょうね。
クレジットカードからポイントを付けてチャージできないとなると、
事実上クレジットカードからチャージする意味が無いため、結局使われないという状態。

元々楽天側もEdyを売り込む気はあんまりなかった：

元々楽天側も楽天カードの販促は猛烈なやる気に満ち溢れ、新入社員にノルマを課すレベルでしたが、
Edyに関しては言うほどやる気がなく、2010年にビットワレット株式会社を買収して以来、
放置気味でした。

とりあえず楽天ペイを作ってみたものの、楽天ペイも当初はあんまりやる気もなかったのですが、
ここ3-4年でPayPayとLINE Payが20％で数百億円ぶちまけたあたりから、
「楽天モバイルと一緒に三木谷帝国（楽天ポイント経済圏）を作るんだぁ！」と
負けじと投資をしているような状況です。

結局他社がやり始めたから、真似して追随するというのが楽天の決済事業に関する
事業戦略でしょうか。

もっとも、2021年10月からは、トヨタウォレットが6gramへの接続を中止し、
トヨタウォレットの出口戦略としてEdyがにわかに脚光を浴びていますが、
これも正規には「対象外よ」と言われているので、もうすぐ閉鎖されて終わりでしょう。
関連記事：トヨタウォレット⇒6gramルートが閉鎖された今、新たな高還元率チャージコンボ技を考える。 | ニュー節約速報

という訳でさっぱり未来が見えないEdy、正直チャージしたいとは思えませんね。