民間シンクタンク「お前ら喜べ、実質賃金が賃上げと減税で夏にプラス転換するかもしれんぞ」。

民間シンクタンク「お前ら喜べ、実質賃金が賃上げと減税で夏にプラス転換するかもしれんぞ」。

実質賃金のマイナスは、労働者の生活の苦しさを表す。岸田政権は物価上昇を上回る所得の実現を最重要課題の一つに掲げ、大幅な賃上げの実現を後押しすると同時に、６月から１人当たり４万円の所得税と住民税の減税を行い、可処分所得の増加を図っている。

こうした政策の後押しも踏まえ、多くの民間シンクタンクでは夏から秋にかけて実質賃金がプラスに転じると予測する。ただ、歴史的な円安が明るい兆しに水を差しかねない状況だ。

■１７０円で再びマイナス転落か

円相場は９日正午現在は１ドル＝１５５円台半ばで推移。足元の為替動向が国内物価に波及してくるのは半年後とされる。秋には再び食料品や日用品の値上げラッシュが起きる可能性がある。

明治安田総合研究所の吉川裕也エコノミストは「１ドル＝１６０円の環境下では実質賃金のプラスが安定的に実現しそうだが、１７０円のケースでは１０～１２月期に再びマイナスに陥る可能性がある」と分析する。
実質賃金、賃上げと減税で夏にプラス転換か　円安で再びマイナス転落リスクも（産経新聞） – Yahoo!ニュース

なお、170円程度の円安に振れるとまた実質賃金はマイナスになるそうな。

未来は誰にもわからない

未来のことは誰にもわかりませんし、日米金利格差がどうなるかも不明ですので、「これから一ドル200円の時代が来る」「いやいや、一転して円高になる」
と声高らかに断定口調で明言する人やメディアとは距離をおきましょう。
大体が群衆を扇動する目的で喋っているポジショントークおじさんですから。
本当に予想が当たると確信しているならば、レバレッジ何倍でFXで売り/買いしてますか？と聞きたい。

なお、円安になると予測する人はドル建てで資産を買っておくことでヘッジ出来ますのでやっておきましょう。
外貨建ての投資信託を買っておくのもありです。

実質賃上げは実現できるか？

そして、ほんまに夏から秋にかけて実質賃金がプラスになるのか？と聞かれると、肌感覚としては微妙ですね。

都会に拠点を置く大企業では、賃上げは凄まじい勢いで進行しており、
一方家賃はほぼ変わっていないか微増程度なので、多少食料品や日用品の値段が上がったところで
よほどエンゲル係数が高くない限りは、実質賃金が上がっているでしょう。

一方、地方の中小企業に務める人は「言うほど給料上がってない」or「全く変わらない」
というところでしょう。これでは格差は広がるばかりです。

定額減税と言っても、一人たかだか4万円ですので、言うほど家計に影響を与えないのでは。
果たして、岸田首相が言う通り「今年、物価上昇を上回る所得を必ず実現する」が、
実現できるのでしょうか。乞うご期待ですね。

期待できない人は、さっさと投資/副業/運用/転職/節約/ポイ活/無駄の見直しをしてみましょう。

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