竹中平蔵「日本人は働かない。昔は凄かったのに、劣化している。だからお前ら副業を頑張れ。」

竹中平蔵「日本人は働かない。昔は凄かったのに、劣化している。だからお前ら副業を頑張れ。」

この人ほどまともなことを言っても世間から評価されない人は珍しいかと思いますが、
（まともじゃないことも言いますが）、竹中氏は「最近の日本人は劣化し、日本人は昔ほど働くこともせず、
生産性も下がっている、つまり貧しくなるのは必然だ」、と言っています。

日本人は勤勉でも長時間労働をしているわけではない
　政府が優秀な人達にポンと金を出して、海外の有名大学で勉強させ、学位をとらせ国に戻す。これが明確な国家戦略になっているのです。残念ながら日本はそれをやっていません。

（中略）

かつての日本人はたしかに凄かったのです。たくさん働き、たくさん貯蓄を築き上げました。しかし今の日本人は世界的に見ると、長時間働いているわけではありません。OECDの全就業者の平均年間実労働時間（2022年）によると、日本は1607時間に対してアメリカ1811時間、韓国は1901時間でした。そもそも日本は年間16日と祭日も多く、この数字はG7最多です。

（中略）

日本人の生活が苦しくなっているのは当然のこと
　今、日本では実質賃金が17カ月連続で減少しています。つまり物価の上昇に対して、国民の給料がそれに見合う上がり方をしていないということですが、はっきりいってそれは当然のことです。先述した通り、人的資本投資が行われていない（生産性が向上していない）上、労働時間が短いからです。それを根拠に生活が厳しくなっていると主張する人もいます。たしかに大変なのでしょう。円安で物の値段があがっているのですから。

　給料を上げるためには生産性を上げるか、労働時間を増やすか、どっちかしかありません。しかし残念なことに今の日本にはどっちもないのです。
竹中平蔵「日本人はあまり働いていない、もっと頑張れ。かつては凄かったが、劣化している」…お金を稼ぐには個人事業主になるしかないのが現状（みんかぶマガジン）
– Yahoo!ニュース

まぁパソナのような派遣会社が潤っても、国全体が潤うことにはならないだろうと思います。

さて、確かに最近の日本企業は働き方改革のおかげ？で残業規制だらけで、残業代は出来る限り払いません、
だから早く帰りなさい、ただし業務はきちんとこなしなさい、手順通り決められた手段でやりなさい、と言われます。

どこに行っても規制や規則まみれで、これでイノベーションが起きるほうが不思議な状態です。
ひたすら失敗をおそれ、挑戦せず、出る杭を叩き潰し、リスク検討会やら◯◯検討会やら、
上長への無駄に凝ったパワポ説明資料作成＆説明、そして重箱の隅をつつく指摘を受け、
また資料を修正し、という無駄なループを回しているうちにビジネスチャンスは逃げていきます。

そりゃ、豊かになれるわけがないですよ。こんなのでなにか創造的なことも生産的なことも、
できるはずがない。国民全体が変革を求めないから、こういう社会を望んでいるから、
低成長で低付加価値なのでしょう。これはもはや民族性です。

国がどうこうとか、そういう問題じゃない。国民そのものの問題です。

・・・と愚痴っていても始まりませんので、竹中氏は「給料を上げるには、生産性を上げるか、
労働時間を増やすしか無い。とりあえず労働時間に制限のない個人事業主になるしかない」と
まとめています。まとめ方が雑な気がしますが、現実問題、サラリーマンにはそれしか無いでしょうね。

そうだ、副業だ：

メインとなる仕事で安定収入を得つつ、副業でプラスαの収入とスキルを伸ばし、
その過程で本業では知り得なかった人たちと出会い、成長していく、というのが理想論です。
現実はこの前新社会人が「耐えられない」と喚き散らしていた9-17時労働どころか、8-24時労働の後に、
更に副業するんかよ、死ぬぞ、という状態の方も多いと思いますけどね。

という訳で、時間が取れる週末だけでもなにか別のことをしてみるのもいいかも。
出来れば本業とリンクした内容で手軽に始められ、スキルを伸ばすことが出来、
無在庫で限りなくリスクフリーな副業が良いですね。そんなものは、そうそう有りませんが。

サラリーマンという、会社にしがみつくことが出来、安定した社会的身分だからこそ、
本業では取れないリスクを取って、なにか新しいことをしてみるのも良いかも。