超絶糞決算を発表したバルミューダ社長「BALMUDA Phoneの後継機種を諦めない、事業撤退も考えていない。」

超絶糞決算を発表したバルミューダ社長「BALMUDA Phoneの後継機種を諦めない、事業撤退も考えていない。」

事前に超絶クソ決算が予想されていたバルミューダですが、案の定なかなかの下落っぷりで、
投資家から見ると全部織り込み済みなのでは、とも言えるかも知れませんが、
なかなか凄まじい決算発表となった模様です。

　通期決算の結果として、2022年の売上高は175億9500万円で、対前年で4.3％減となった。営業利益は7500万円で、対前年で95.1％減を記録。寺尾氏は「記録的な円安などによって原価率が上がった。経費の圧縮に取り組んで、意地で黒字にしたみたいなかたちになってしまった」とコメントした。
バルミューダ、2022年決算は“記録的な円安”の影響下に – ケータイ Watch

去年は営業利益が15億円もあったのに、今年はマイナス95.1％の7500万円。
どないなってんねん。

売上原価率も上がっており、これには記録的な円安が影響したとのこと。

携帯電話事業も、2021年は28.4億円、2022年は8.7億円、2023年予想は、わずか4百万円。
2021年比で99.86％減となります。事実上の終了ですね。

社長「スマートフォン分野から撤退はしない」

なお、決算発表会でスマートフォン分野からの撤退に関して質問が行われ、
代表取締役の寺尾氏は「現時点で視野に入れていない」と回答したそうな。

第2弾のスマートフォンデバイスは既に開発は完了しているものの、為替影響を受け計画が中止、
既に第3弾の開発に取り組んでいる、とのこと。

うーん、株主としてこれでええんか？

バルミューダの株価はジリ下げ：

バルミューダの株価は2021年11月のバルミューダフォンの発表以来、ジリジリと下げ続けています。
年初最安値の2421円に迫りつつあり、これも場合によっては割り込むかも。

管理人が株主だったら「さっさとクソみたいなスマートフォン事業、撤退して止めて、
人員などのリソースを成長分野に回せ」と思いますけどね。

何しろ、スマートフォンはテクノ産業です。OSも半導体もSoCも何もかも、他社から買ってこなくてはいけない。
自社で自前でSoCやOSを作ることが出来るAppleは別ですよ。

外部から購入する部品やソフトウェアに主たる原価構造を依存する商品で、
ガワとアプリだけキレイに作って高付加価値を目指すのは、
流石にビジネスモデルとして無理があるでしょう。

時代はとにかくリッチコンテンツ化、大容量化、高速化が求められており、
日進月歩で技術革新が起きています。技術的なキャッチアップが求められる業界と、
バルミューダが得意とする「枯れた技術でオシャレ家電」と言うのは相性が悪いかと。

・・・と言うのは、社長含めて、社員の誰もが認識しているはず。
だったらなんでこんな事始めたんだ？と言うのは少し聞いてみたい。
どこに勝機があったのか。

一般人が思いもつかない、市場で勝つ戦略があったのかは謎。
しかし現実として、営業利益マイナス95.1％という冷酷な数字が突きつけられた今、
求められるのは方針転換では。

日本人、撤退が苦手ですよね。これまで費やした時間、人員、金、かつての栄光。
全てが忘れられず、ジリジリと戦力を逐次投下し、最後にはすべてを失い、呆然とするわけです。

BALMUDA Phone ver1は産業廃棄物でMNP一括1円としてゴミとして売られ、
ver2はお蔵入りとして、ver3はどうなるでしょうか。

世間を驚かせるようなデバイスであることを期待します。