総務省、検閲に乗り出す。海賊版サイト接続を抑止するためにスマホにフィルタリング機能を標準搭載へ。

総務省、検閲に乗り出す。海賊版サイト接続を抑止するためにスマホにフィルタリング機能を標準搭載へ。

漫画村など違法サイト、海賊版サイトの利用の蔓延が社会問題となりましたが、
同時に官による恣意的な回線切断やフィルタリングは法的根拠が無いとして、
物議を醸したこともありました。
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さてこの度、総務省が日本国憲法第21条で保証されている通信の秘密や
検閲の禁止を無視して、スマホに海賊版サイトへの接続を制限するフィルタリング機能を
標準搭載する意向を示しました。

端末の標準機能として搭載を目指す。「解除」も可能となる見込み。

恐ろしいのは「ISP側にオプションサービスとして提供させる」のではなく、
「端末にサイトへの接続制限機能の搭載を目指す」とのこと。

また、「標準搭載を目指すが、利用者の選択を尊重し、解除も可能となる方向だ。」
とのことですが、こいつら何様なんでしょうか。

つまり、標準搭載が実現した場合、技適と同様に日本で発売される端末には、
このフィルタリング機能の搭載が求められる可能性があります。
海外スマホは日本市場を諦めるか、余計なコストをかけてソフトウェア的にこの機能を実現するか、
どちらかでしょうね。国産スマホ（シャープや富士通）はもちろん官の意向に従って行動するため、
また余計な開発コストが必要でしょう。

通信の秘密や検閲の禁止に直結：

この手の問題は、国民の通信の秘密や検閲の禁止に直結します。
現時点では対象を「海賊版サイト」としていますが、こういうのは一度話が進むと
あれよあれよと言ううちに対象が広がり、恣意的な運用、権力の濫用に繋がった事例は、
枚挙にいとまがありません。

第二次世界大戦下の日本においては、各集落に結成された官主導の銃後組織である隣組が、
近隣住民の「非国民」のあぶり出しに大いに利用され、ちょっとでも反体制的なことを口走ると、
特高警察に連行されて、「突然の病死」「もう荼毘に付した（遺体が激しく損傷しているため）」、
ということで骨になって帰ってきた事例が多発したのを、我々国民は忘れてはなりません。

より広く国民に開かれた形で議論をして進めるべきですね。
まぁ日本人は議論をしたがらない、結論を先送りにし、後世の負担とし、失われた30年を
怠惰のままに生きるのが大好きな民族ですので、いざ議論し始めたら何も決まらないでしょうけど。

落とし所は「希望者にのみ、無料でフィルタリングサービスをISP側が提供する」
というところでしょうか。

事の推移を見守りましょう。