auショップ店長、転売ヤーへの値引きのために数百万円の借金をしてしまう。

auショップ店長、転売ヤーへの値引きのために数百万円の借金をしてしまう。

キャリアによる過酷なノルマを押し付けられ、既に飽和した携帯電話市場では
新規やMNPによる獲得は思うように進まず、また高額オプションにホイホイと加入してくれる情弱客も
ahamo、LINEMO、povoに流れてますます苦境に立たされている携帯電話の代理店商売ですが、
週刊文春が「ショップ存続のために数百万円を借金し、転売ヤーへの値引きの原資とした」
というauショップ店長を取材しています。

「相対評価の下では、自分たちの店舗が生き残るためには他店を蹴落としてまで高成績を挙げなければならなくなった。そのため、2016年の評価方法変更以降は、各地のauショップによって、転売ヤーの囲い込み合戦が始まりました。“彼ら”は確実に端末販売の数字を上げてくれますから」（同前）

　KDDIでは、転売ヤーのことを「ホッパー」と呼ぶ。auショップはこぞって転売ヤーへの値引きを開始した。

　転売ヤーに頼る店舗とそうでない店舗では月の売上が10倍以上に広がった。A氏の店舗は当初、転売ヤーに頼らずに運営していたが、支援金も細り、経営難に追い込まれていった。そして——。

「結局、会社には言い出せないまま、私は数百万円の借金をしました。それをホッパーへの値引き資金に充てていたのです」（同前）

　その後もKDDIは複数回にわたり、評価制度を変更したが、店舗側の苦しみは変わらなかった。力尽きて閉店していくauショップも相次いだ。他社に代理店営業の権利を譲渡したオーナーもいた。A氏は言う。

「KDDIはもはや私たちauショップを使ってゲームをしてるんじゃないか……絶望的な気持ちになりました」
(2ページ目)「転売ヤーへの“値引き分”のために数百万円の借金をしました」KDDIの“非情なノルマ”に苦しめられたauショップ店長の告白 | 文春オンライン

雇われ店長がフランチャイジーの会社に相談せず、個人的に借金してそれを転売ヤーへの
値引きの原資と出来る仕組みがある時点で、この業界、ヤクザですね。

それとも会社にバレないように、個人的にキャッシュバックしていたのか？
単純に値引きですと、回線数は増えるものの、端末売上が減るため本部にバレるでしょうし。

その辺、システム化されたルールが存在していなくて、店長個人の裁量でどうとも出来た、
というのが結構恐ろしいところ。コンプライアンスとか不正させないシステム、ルールとか、
全く機能せず、ガバガバですね。

さてキャリアによる代理店いじめの問題、結局はキャリア側が時代にそぐわなくなった代理店の数を
減らすための本部方針として実施していますので、特に改善される事はありません。

金回りが悪くなった代理店の半グレ社員の中には、勝手に個人情報を悪用して
光回線やウォーターサーバーを売りつけたりして、2021年に逮捕された事件も発生しています。
関連記事：ドコモ口座事件、ソフトバンク2次代理店社長が関与か。契約時の顧客情報、口座情報6400件が持ち出され、60人が口座の不正利用被害にあう。うーん、これは反社。 | 節約速報

虐められる側の代理店は、さっさと見切りをつけて別の商売を始めましょう。

新規に市場が広がるわけでもなく、キャリアからのインセンティブが増えるわけでもない。
先細りの商売です。ドコモは代理店を減らすことを経営方針として掲げていますし。
ドコモショップ700店舗閉鎖で浮かび上がる懸念、不満抱えたDXで販売力の低下も | 日経クロステック（xTECH）

残念ながら、この携帯電話販売の代理店ビジネス、もう潮時です。
お疲れ様でした。