ドスパラで新春初売りセールを開催中。特価パソコンがSSD、メモリ、HDD無料アップグレードなど。スパコン京のメモリ容量1.26PBに個人用PCが到達するにはムーアの法則であと27.4年。
やたらネット上で叩かれているドスパラですが、ゲーミングPC、クリエイターPC、デスクトップPC、
ノートC、スティックPC、タブレット&Windowsスマホが特価セールにて販売中です。
ちなみに動画編集向けAdobe CC推奨プレミアムモデルは NVIDIA TITAN X 12GB搭載で、
お値段は629,980円(+税)~でスペックはこんな感じ。
OS | Windows 10 Pro 64bit のインストール (ディスク付属) |
CPU | インテル Core i7-6850K (6コア/HT対応/定格3.60GHz/TB時最大3.80GHz/L3キャッシュ15MB) |
グラフィック | NVIDIA TITAN X 12GB |
メモリ | 64GB DDR4 SDRAM(PC4-19200/8GBx8/4チャネル) |
ハードディスク | インテル SSD 750シリーズ 1.2TB (PCI-Express 3.0×4対応) |
SSD | 525GB SSD |
光学ドライブ | ブルーレイドライブ (読み書き対応) |
マザーボード | インテル X99 チップセット ATXマザーボード |
保証 | 持ち込み1年保証 |
究極の保証セーフティサービスを追加できます |
ただ、動画編集用としてはOpenGL対応のQuadroシリーズのほうがいいかと。
NVIDIA Quadro M6000(単精度浮動小数点演算:7TFLOPS!)などは、1枚60万円!もするプロ用VGAとな。
さらに、NVIDIA Quadro P6000(単精度浮動小数点演算:12TFLOPS!)などの上位モデルも控えており、
こちらは80万円超えとのこと。軽自動車買えるやんけ・・・
まぁここまで高いのは個人で買うことはないと思いますが、気になる人はちょっと見てみましょう。
京 (スーパーコンピュータ)詳細
ついでに気になったので、理化学研究所に設置されたスパコンの京詳細を調べてみます。
総開発費用:1120億円
運用費:80億円/年
性能:10,000TFLOPS(10PFLOPS)
ラック数:864個
CPU数:88,128個 (864ラック×102ノード×1CPU)
CPU:富士通製SPARC 64 VIIIfx、2GHz、128GFLOPS/CPU(Intel Xeon E5-2650(2GHz))と同等
メモリ総容量: 1.26PB(ノード当り16GB)
なんやねん、メモリペタバイトって・・・と思いましたが、30-40年後ぐらいのハイエンド個人PCには
そのぐらい積んでいるかもしれませんね。
ムーアの法則で「半導体の集積率は18か月で2倍になる」とありますので、
一般的な個人用PCメモリが4GBとして、それが1.26PBに到達する年月を計算してみますと、
1.26PB=1.26*1000*1000GBですので、エクセルのソルバーで計算すると、おおよそ18.2ターン必要、
つまり18ヶ月×18.2ターン=27.4年の歳月が必要です。
※追記:1.26*1024*1024かも。でも計算めんどくさいのでスルーします。
まぁ最近は物理限界もあってムーアの法則が破られつつあるという話もありますので、
今後どうなるか分かりませんが、頭のいいIntelあたりが技術的ブレイクスルーというやつで、
なんとかしてくれるでしょう。
ちなみに1975年9月に発売されたIBM 5100ポータブル・コンピューターは、
ジョン・タイターが探していたことで有名ですが、メモリ容量が64KBですので、
16ターン、つまり18*16=288ヶ月=24年の歳月が必要です。
1975+24=1999年。うーん、ムーアの法則よりも実際にはもうちょいかかっていますね。
まぁIBM 5100はお値段がそれなりにするので
(米国では8,975ドルから1万9975ドル、日本では約340万円~800万円・wikipedia情報)、
今の10万円以下の4GBメモリ搭載パソコンと比べるにはちょっとアンフェアかも。
ならば業務用ワークステーションメモリ256GBを前提として、メモリ64KB⇒256GBに到達するには、
33年とのこと。1975+33=2008年。まぁまぁこんなもんでしょうか。
あと30-40年生きれば、個人用PCで1PBものメモリ空間が確保できるPCが手に入るかもしれないと
考えると、胸が熱くなりますね。頑張って長生きしましょう。