楽天三木谷社長、新年挨拶で店舗運営者にモバイル加入を要請。国家総動員法か。

2023年1月28日

ブルームバーグが報じたところによると、1/26に開催された５万6000店舗を対象にした新春会合で、
楽天グループ三木谷社長は、店舗出展者に楽天モバイルに加入するよう、呼びかけたそうな。

　　三木谷社長は講演の中で、「ぜひ皆さんに協力してほしい」とＮＴＴドコモやソフトバンク、ＫＤＤＩから楽天モバイルへの乗り換えを呼び掛け、「きょうどこかで加入してもらえたら」と述べた。同会合には全国から約2500人が来場し、オンラインでも約３万人の視聴があった。

　　三木谷社長は40分間に及んだ講演時間のほとんどを楽天モバイルのアピールに費やし、同事業への注力姿勢を鮮明にした。楽天モバイルが成功すれば、「自分の流通に結びついてくるという認識で協力」してほしいとも語った。
楽天三木谷社長、店舗運営者にモバイル加入を要請－楽天市場新春会合 – Bloomberg

まぁお気持ちは分からなくもないのですが、店舗側に楽天モバイルに入ってくれ、と言うのは、
ずれているのでは。そりゃ一般客が楽天モバイルに入り、SPUが＋3倍となれば、
「じゃあ楽天で買物をしようかな」という気持ちになり、店舗側で売上が増えるでしょう。

でも、だからと言ってお店側に「加入してね、1回線1000円払ってね」と言っても、
お店側は必要ないものを押し付けられても困るでしょう。

押し紙ならぬ、押し回線ですね。

社長は楽天モバイルへの熱い想いを語ったとのことですが、出店者からしてみると、
「いやそんなことより出店手数料下げてよ」
「いい販促ツール提供とかマーケティング手法教えてよ」
「物流網とかどうなのよ。送料下げたいのよ。」
というもっと物販に注力してくれ、新しい物販売上施策を考えてくれ、という気持ちが大きいはず。

まずは楽天モバイルの回線の安定化、魅力化を図り、アップルのような
ブランディング戦略を行えば、顧客は付いてくるでしょう。
ただし、時間はかかりますし、コストもかかります。成功するかは分かりません。
ですが、事業とはそういうものです。

あまり身内（＝出店者）にお願いしてもしょうがないような。