高級時計の修理屋が、修理のために預かった客のフランク・ミュラーやロレックスを勝手に質屋で売却。無事、逮捕へ。後で偽物とすり替えるつもりだったのか？

2023 2/24

2023年2月24日

東京の高級時計の修理屋が、修理のために預かった客のフランク・ミュラーやロレックスを勝手に質屋で売却。無事、逮捕へ。後で偽物とすり替えるつもりだったのか？

確かに客商売をしていると、「この商品/金が俺のものだったらなぁ・・・」とか、
「ちょっとだけ借りて、後で返せばバレないかな？」なんて邪な考えが頭に浮かぶものですが、
そういう「ちょっとした出来心」、「つい、軽い気持ちで」、そんなところから転落人生が始まります。
巻き込まれた客はたまったものではないですが。

さて、東京・台東区で時計修理業を営む会社の社長が、高級腕時計のロレックスや
タグホイヤー、フランクミュラーなどを質屋に横流しし、横領した疑いで逮捕されました。

腕時計の修理を行う会社の社長だった男が、客から預かった高級腕時計「ロレックス」1本を横領した疑いで、警視庁に逮捕された。男は、同じような手口で、およそ30件も高級腕時計などを着服、被害総額は5000万円相当にのぼるとみられている。

（中略）

警視庁上野署によると、容疑者は、おととし8月7日、男性客（60）から修理のために預かっていたロレックス1本=50万円相当を、質店で売りさばき、横領した疑いが持たれている。

男性は、過去にも修理を依頼したことがあり、丁寧な仕上がりだったことから、8月3日に、時計の修理を頼んだという。ところが、その後、連絡はなく、翌9月中旬になって、会社のウェブサイトに対して問い合わせのメールを送ったとのこと。

「臨時休業で返還に時間が」
すると、容疑者から、「臨時休業中で時計の返還には時間がかかっている」などと返信があったという。しかし、結局、ロレックスが返還されたなかったため、男性は、上野署に被害相談を持ちかけたとのこと。この男性のロレックスについて、容疑者は、修理の依頼を受けた4日後には、すでに、質店で売却していたことになる。
【独自】「フランク・ミュラーが返って来ない」修理業者が高級腕時計を勝手に売却　被害30件5000万円相当か　東京・上野（FNNプライムオンライン） – Yahoo!ニュース

高級腕時計「ロレックス、タグホイヤー、フランクミュラー」と聞くと、
タグホイヤーだけ少し安い気もしますが、まぁそんなことはともかく、このお店に預けた客としては
たまったものではありませんね。なお、被害者の話によると、仕事の腕前は良く、
仕上がりもキレイだった、とのこと。そこで2回目の仕事を頼んだところ、
二度と時計は帰ってくることはなかったそうな。

これ、被害者は泣き寝入りでしょう。持ち込まれた質屋も、正規の手続きを踏んでいれば
善意の第三者ですから、特に時計を返す必要がありませんし。
良くて容疑者が売却した金額を被害者が払って買い戻す程度でしょう。

悪ければ、質屋で既に売れていて、もうどうしようもない場合ですね。
民事で犯人に請求するしかありませんが・・・無い袖は振れないでしょう。

こんなことがあれば、真面目に経営している時計修理業の会社が可愛そうですね。
業界全体が萎縮しそう。最初はこの容疑者も時計職人として真面目に営業していたのでしょうが、
投資話を持ちかけられ、それが失敗でもして、つい出来心が犯罪に走らせてしまったのかも。

預かった時計を売るなんて、すぐにバレるだろうに・・・偽物にすり替えるつもりだったのでしょうか。
貧すれば鈍するでしょうか。

まぁ、最初から正規店で修理しないのが悪い、と言われればそうなんですけど、
正規店は高いしお店も少ないですし、郵送でのやり取りも面倒ですしね。