ドコモ、店頭でahamoをおとりにしてギガホ勧誘していることがバレて東洋経済にすっぱ抜かれる。

ドコモ、店頭でahamoをおとりにしてギガホ勧誘していることがバレて東洋経済にすっぱ抜かれる。

20GB・2970円音声5分無料の低価格プラン「アハモ」ですが、店頭でこれをおとりにして、
「アハモはまだ始まっていませんよ？ギガホがおすすめです！」と情弱ユーザーを
釣っていたことがバレて記事にされてしまった模様です。

もっとも、2021/3/26付でアハモが提供を開始したので、もうこの手法は使えませんが。

記事引用：

そんな中、昨年12月から同社がドコモショップを営む携帯販売代理店に対し、アハモを前面に押し出して客を勧誘したうえで、高額な大容量プラン「ギガホ」などに誘導するように指示をしていたことが、東洋経済の取材でわかった。ドコモは事実と異なる説明をするように代理店に奨励しており、景品表示法違反（おとり広告や優良誤認、有利誤認）のおそれがある。

（中略）全国各地のドコモショップの出張販売の出店では2020年12月以降、ドコモからの指示に従ってアハモのポスターや旗を掲げ、盛んに宣伝している。ドコモはこうした手法を「アハモフック」（フック＝「ひっかけるための道具」の意味）と社内資料で称している。

記事概要：

記事を要約すると次の通り。

・アハモフックは一部の代理店が勝手にやったことではなく、ドコモが代理店向けに説明する内部資料に
明確に記載されている。

・店頭でアハモを申し込むことは出来ず、またプレエントリーなどを求めない、
つまりアハモを提供する意思が無いにも関わらず、アハモで客を釣るのは優良誤認であり、
景品表示法違反の恐れがある。

・もともとドコモが2021/2/25に開催した代理店向け会合では、顧客を大容量プランに加入させた獲得率を
インセンティブ評価の重点項目として挙げていた。しかし3/2開催の総務省有識者会議にて
販売代理店のあり方が重大議案となり、土壇場で大容量プラン＝高額プランの獲得率を
重要視する方針は撤回された。

代理店に大容量プランの推奨、それはソフトバンクの手口：

「顧客を大容量プラン＝高額プランに嵌め込んだら、いっぱいインセンティブ払うでー、
代理店も潤うでー、頑張ってや～。逆に大容量プランに加入させない代理店は
ペナルティ、ギルティ。場合によっては代理店資格剥奪もあり得るで」、
と言う手法で代理店にプレッシャーを掛け、
数字の獲得を目指したのはソフトバンクのやり方です。

ソフトバンク携帯販売店が受ける｢過酷な評価｣ | 通信 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

売る側からすると確かに理にかなっていますが、それが消費者に寄り添った形かは別。
ただし企業は短期的には消費者に寄り添う必要性は無いので、そういった方向に走りがちですね。

ということで、ドコモのアハモフック作戦は、サービスが始まった今、簡単には実現しないでしょうけど、
リテラシーの低い方は「店頭でahamoはサービス受けられませんよ？キャリアメールも使えません！
あんしん遠隔サポートも（デフォルトでは）入ってませんよ。 不安じゃないですか？ネットだけって。
価格だけ見ちゃだめですよ、人の温かみを見なきゃ！」などと不安を煽って大容量プラン、
しかも5Gプランに加入させる方法はあるかも。

やっぱり必要なのは、自分で計算する能力、調べて質問する能力、考える能力、それをアウトプットとして
紙なり行動で示す能力。いつの時代も求められる能力かも。磨いておきましょう、リテラシーと行動力。