ユニクロとGU、消費税分値下げの神対応。が、今後取り返してくるかも。3/12～。

2021年3月12日

2021/4/1から消費税を税込表示で商品価格を提示する総額表示が義務化されますが、
それを受けてユニクロとGUはこれまでの税別価格を税込表示とする神対応を実施します。

つまり、これまで1990円＋消費税だったものが、1990円税込みとなるわけですね。
実質的に約9％値下げとなります。

その他企業も、わかりやすい価格表示ということで、いわゆる“丸めた数字”を表記すると予想されるが、価格を維持、あるいは、これを機に値上げをするところもあるだろう。今このタイミングで実質値下げをできる、体力があり、精緻な需要予測や在庫コントロールができる企業がどれだけあるか、注視していきたい。

リンク先記事には「実質値下げをできる、体力があり、精緻な需要予測や在庫コントロールができる企業」と
称賛していますが、現実はどうでしょう。

今回の値下げはバイトのコストカットでもある。

バイト増員して、店内+バックヤード＋倉庫に置かれている大量の商品のタグを
全部入れ替えるコストと、一時的な減収、こういったマスコミに報道されて称賛されるメリット、
将来しれっと値上げして取り返す段取りを天秤にかけ、
ユニクロは今回の施策を行ったように思えます。

少なくともタグを全部入れ替えるコストと、一時的な減収のシミュレーションは
まともなBtoC企業ならば絶対に行っています。ユニクロはスガノミクスと日銀砲の影響を受け、
で今や時価総額10兆円超えで世界のアパレル業界トップランナーとなっています。
やってないわけがない。報道されるまで織り込み済みだったかは不明。

後は企業の良心と成長と投資戦略、キャッシュフローや原価、研究開発費、人件費を鑑みて
適切な価格をプライシングしていくわけです。ここで「前回とほぼ同じ商品だけど、
しれっと素材をコストカットしたろ」とか「サイズをばれないように小さくしたろ」とか、
「美味しくなって新登場（値上げ）」を行うと、どこかのセブンイレブンのようになりますので、
出来ればユニクロはその轍を踏んで欲しく無いですね。

あと、よく「ユニクロが10年前は同モデルが3980円だったのに、今では5980円だよ値上げ！」
と叫んでいる人がいますが、そりゃ海外生産だと原価は上がります。
上がってないのは日本人のGDPと賃金だけです。我々は相対的にかなり貧しくなりました。
悲しいなぁ。

さて、現行商品が値下げされることは明らかなので、PayPayかd払いでも握りしめて
3/12以降に買いに行きましょう。
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