マイナポイント、間違って113件も他人に振り込まれてしまう。

マイナポイント、間違って113件も他人に振り込まれてしまう。

先日、マイナンバーと口座の紐づけについて、他人の口座が公金受取口座として
紐付けられている事案が発生していましたが、今回、マイナンバーに別人のキャッシュレス決済が
紐付けられて、別人にマイナポイントが振り込まれている事案が113件も発生していることが
明らかになりました。

マイナンバーカード普及策「マイナポイント第2弾」ではカードの取得や健康保険証、銀行口座の紐付けなどで最大2万円分のポイントが付与されます。
マイナポイントをめぐって、さきほど総務省はカードの持ち主とはまったくの別人にポイントが付与される被害が90自治体で113件あったと明らかにしました。

いずれのケースも役所のマイナポイント支援窓口で登録した際に市民が途中で手続きを中断しログアウトすることなく帰宅。
その後、別の市民が前の情報が残ったまま作業を始めたことが原因だったということです。このため結果として自分のマイナンバーが別人の「キャッシュレス決済」情報と間違って紐づけられ、別人にマイナポイントが振り込まれた形です。
【速報】マイナポイント”他人に付与”113件確認　マイナンバーを別人の「キャッシュレス決済」に誤登録したことが原因　総務省発表（TBS NEWS DIG Powered by JNN） – Yahoo!ニュース

前の人がログアウトせずに帰宅し、次の人がそのまま続けて作業したため、
前の人にポイントが付いてしまった、とのこと。一体どういうセッション管理をしているのか。

そもそも役所でマイナポイントを手続きするような人は、ITリテラシー低めの人なので、
そういった人が締切日近くに殺到してくるような状況でも、適切に処理できるような仕様しないと
本来は駄目だったのでしょう。

もちろんそんな仕様にする予算も知見も時間もなく、SIerに丸投げしてこの騒ぎとなりました。
SIer側でもこういったケースは想定外でテストしていなかったのでしょうね。
どの程度の予算だったのかは謎ですが。

ま、しゃーない、役人がそんなまともな仕様書かけるはずもなく、
そんな運用を想定できるはずもなく。

ITに対する国、自治体、国民の理解も低く、予算も小さめ。運用構想すら自分で書けない。
メーカーに書いてもらう始末。人材は育たず、多重下請け構造のSIerに丸投げ。
問題が起きたらワイドショーで袋叩き。

ワッショイワッショイ、進歩しないなぁ。この国の人達は。

ま、新しいものに失敗はつきものです。切り替えていきましょう。
この失敗が次に活かされることを期待したいものです。