【朗報】楽天モバイル、KDDIのローミングを再拡大へ。足元の設備投資を抑えたいため。これでどこでもバリ3圏内。

【朗報】楽天モバイル、KDDIのローミングを再拡大へ。足元の設備投資を抑えたいため。これでどこでもバリ3圏内。

楽天モバイルは自社アンテナが少ない時代に、エリアの穴埋めをKDDIのローミングで補い、
圏外を減らしてきたという過去の経緯があります。楽天モバイルの自社設備増強に伴い、
KDDIへのローミング費用を削減するため、ローミングエリアは順次減らされてきました。
都心部などではすでに終了済みの箇所がほとんどです。

楽天モバイル向けローミングサービス提供エリア | 公開情報 | KDDI株式会社

ところが、楽天モバイルはここに来て方針転換を行い、株主から「いい加減単独黒字化せえよ」
という圧力と、24年度から始まる社債の大量償還を見据え、財務体質の改善が
喫緊の課題となったのでしょうか、KDDIのローミングを再スタートします。

楽天グループ傘下の楽天モバイルが、これまで自前回線が中心だった東京23区など大都市でもKDDIから回線を借りることを決めたことが分かった。他社から回線を借りる「ローミング」（相互乗り入れ）で両社が新たな契約を結んだ。楽天は今後数年で、携帯電話の基地局建設にかかる設備投資を数千億円抑制できるとみられる。投資負担の大きい自社回線の拡大から方針転換し財務改善を優先する。
楽天G、KDDI回線の利用拡大　数千億円の投資抑制へ – 日本経済新聞

とりあえず、短期的にはユーザーにとって朗報ですね。だって繋がりづらい地下や、
ビルの奥まった場所で電波が繋がりやすくなり、かつ料金も変わりませんから。

長期的には、楽天エリアが広がることが鈍化することや、ローミング通信に対して、
ローミング費用を節約するため、現状の5GB/月から更に強い制限が掛けられることが
想像されます。

ちなみに、Rakuten UN-LIMIT Ⅶではパートナー回線エリアは、
5GB/月まで、それ以降は最大1Mbpsとなります。
料金プラン詳細 | Rakuten UN-LIMIT VII（料金プラン） | 楽天モバイル

また楽天のエリアが増えないと、ドコモKDDIソフトバンクの3強に対して楽天が当て馬となりえず、
3社寡占が続き、料金競争が発生しないという国民全体に不利益をもたらす可能性があります。

ま、そんなことは知ったこっちゃねー、という既存ユーザーは、単純にエリア拡大＆
品質向上で喜んで良いかも。

ちなみに楽天モバイルのauローミングのバンドは18となります。
このバンドを掴める端末の価値が多少上がるかも。

ただ、数年後にはまたローミングは終了するでしょうけどね。その時までに、楽天モバイルは
単独黒字化を果たし、正常な設備投資を行える会社として財務体質を改善できるのでしょうか。

乞うご期待、ですね。