反ワクチン派の医者、市民にワクチンと偽って生理食塩水を打ち、税金をだまし取り、無事逮捕。

この事件は、医者としてはやってはいけないことです。
しかしながら、昨今のワクチン絶対信仰、ワクチン偏重の空気、政策もいかがなものかと思います。

みなさんにとって、コロナに罹りたくない(重症化したくない)のか、ワクチンを打ちたい(打って免罪符を得たい)のか、どちらが本筋なのでしょう。
いつの間にか主従逆転している気がします。

「ワクチンは任意である」建前のは確かであるにも関わらず、実情はワクチンパスポートはじめ根拠の薄い接種者優遇政策で、打たないと不便な生活を強いられることも多々あります。
職場の意向で半強制的に接種(接種なしに仕事を続けられない)のところもあると聞きます。

また、大半の人が喜んでワクチンを接種し、効果を実感しているかといえば、そうでもありません。打つたびに副反応が辛い割には、効果は半年も持たず、打っても結局罹ることもしばしば。
はじめは二回で集団免疫、終わると言われていたのに、いつのまにか間髪いれず3回目、4回目と辛い接種が続く。
周りの雰囲気に押されて、不安や疑問を拭いきれずも2回目まで打った方は8割ほどですが、3回目、4回目のペースは鈍っているのも事実です。

これは、反ワクチンの方に限らず、「医学的な効果は疑問だけど、(主に二回目までの)接種証明が社会的に必要だから仕方なく打つ」という方がいることの表れでもあります。

そのような方にとって、「ワクチンを打ったと宣言できるが、副反応や効果の心配はない」生理食塩水「ワクチン風」は魅力的でありますし、むしろ打ちたくないけど打たなければ生きていけない
状況を乗り切る苦肉の策であったのでしょう。

今回の事件の背景には色々な社会の歪み、問題があるのではないでしょうか。今回それが形としてあらわれたに過ぎません。単に「反ワクチンのバカ医者がやった詐欺」で片付けてはいけない問題です。

なんでもかんでも政策のせいにするつもりもありませんが、結局のところ「打つ自由」も「打たない自由」もあるのに、
政府がさも「ワクチンは素晴らしい、打つのが正しい、打たないと他人に迷惑をかけるし社会的に実質的な制裁が加わる」と喧伝したところに問題の本質があるように思えます。