日経新聞「3大キャリア、全部値上げ。せっかくガースーが値下げしたのに」。

日経新聞「3大キャリア、全部値上げ。せっかくガースーが値下げしたのに」。

菅元首相主導で行われた「携帯電話料金の官製値下げ」から一転方向転換し、
ドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯各社ともに値上げラッシュに踏み切った模様です。

携帯3社、実質値上げ出そろう
同社による実質値上げは、ドコモやKDDIに続く動きだ。KDDIは6月、格安ブランド「UQモバイル」でソフトバンクと同様に、通信容量と価格を引き上げる変更を実施。一部プランではセット割を適用しない場合、1GBあたり1割程度の値上げとなった。

ドコモは、7月1日付で吸収合併したNTTレゾナント（東京・千代田）が提供していた3GBで月990円の小容量プランを6月末に終了した。代わりに提供を始めた新プラン「irumo（イルモ）」は、光回線とのセット割引だと3GBで月880円だが、割引を適用しないと2167円になる。

前首相の菅義偉氏が推し進めた「官製値下げ」の要請を受け、携帯各社は2021年から一斉に新プランを投入し値下げ競争の時代に突入した。総務省の調査によると、最大手ドコモの20GBプランの通信料金は官製値下げ前と比べて約6割下がった。各国シェア首位事業者の同様の月20GBプランと比べると、19年度時点で東京は8175円と世界の主要6都市の中で最も高かったが、21年度は2972円で、ロンドンやパリに次いで低い水準だった。

携帯3社による今回の実質値上げは、こうした携帯料金を引き下げる流れが変わる転換点になる。
ソフトバンクなど携帯料金実質値上げ　官製値下げ転機 – 日本経済新聞

悲しいなぁ・・・ドコモはOCNモバイルONEを終了させ、irumoで値上げを行いました。
auはUQモバイルで値上げを行い、関わると損をする「マネ活プラン」をドヤ顔で発表しました。
ソフトバンクはワイモバイルで値上げ発表を行いました。

まぁキャリアの「電気代、人件費が上がっている上、5Gやら次世代6Gの設備投資もしなきゃならない」
という理屈もわかりますし、当て馬の楽天モバイルが勝手に討ち死しかけなので、
そこまで強烈な値下げしなくていいだろう、という経営判断も理解できます。

どっちにしろリテラシーがあるユーザーは、ahamo、povo2.0、LINEMOに行くので、
あとは情弱向けに適当にプランを出して、セットで割引感を演出しつつ、
じわじわと実質値上げしておけば良い、そんなところが各社の思惑でしょうか。

それでも値下げして欲しい：

管理人は各種値上げには賛成です。従業員や技術者への給料は継続して賃上げすべきですし、
下請け業者への支払いも当然ありますし、企業努力と言っても限界があります。

原価はどんどん最終消費価格に転嫁し、経済の好循環を生み出すことに賛成です。
その意味でデフレ経済は経済的に死に至る病でしたし、今の値上げラッシュ時代の方が
遥かにマシでしょう。サービスには対価を払うべきです。今の日本のサービスは安すぎます。

企業は設備投資や技術への投資を行い、新たな金の流れが生まれ、産業が勃興し、
技術力は国際競争力の源泉となり・・・という好循環が生まれることを期待します。

しかし、それでも、携帯電話料金だけは、完全に個人的感情ですが、
お値段据え置きか値下げして欲しいところ。こればっかりは理屈抜きに値下げして欲しい。

まぁこのサイトの発祥のきっかけが、IS01一括1円+4万円CBなどの携帯一括情報まとめから
端を発しているので、「携帯電話料金だけは値下げして欲しい」と個人的な思いがあるだけ
ですけどね。

さて、こうも値上げされると、ahamo、povo2.0、LINEMOがいつまでサービスを継続できるのか、
現状の価格で客寄せ出来るのか、ちょっと先行き不安かも。

いつの日か「パワーアップして新登場、旧プランは新規受け停止」とか言いながら、
実質的にahamo、povo2.0、LINEMOを値上げして骨抜きにしてこないとも限らない。

楽天モバイルがもう少し息をしていればなぁ・・・もう少し各社ともに値下げを頑張るかもしれませんけど、
現状の楽天モバイルの青息吐息状態を見ると、競走馬として活躍するのはまだ無理かも。