会社が新卒の初任給を引き上げ、入社5年目で手取り19万円の私よりも高収入に。こんなの不公平では？

2024年4月23日

昨今は賃上げラッシュで、初任給として大卒者に25万円以上を提示する企業も珍しくないのですが、
新卒を確保するために初任給を値上げし、一方既存の社員は人件費抑制のために据え置きし、
逆転現象が起きている会社もあるそうな。

近年は新卒者を確保するため、積極的に初任給を引き上げる傾向にあります。人事・労務分野などに関する出版や調査などを行っている産労総合研究所によると、2023年度は68.1％の企業が初任給を引き上げました。

同調査を詳しく見ていくと、2023年度の決定初任給額は大卒が21万8324円、高卒が17万9680円です。各企業が初任給を引き上げた理由は「人材を確保するため」で、複数回答ながら全体の70％以上の企業が回答しています。

このように初任給が引き上げられた関係から、新卒と若手社員・中堅社員との給料逆転が起きているケースがあります。若手社員・中堅社員からすると、自分よりも新卒のほうが高い給料をもらっていれば「納得できない」と考えるのが当然です。

企業は初任給を高くして新卒を確保するのと同時に、すでに働いている社員が納得できるような給料引き上げが求められます。

しかし、企業側は人件費を抑えるため、既存社員の給料を上げず、給料格差が生まれることも珍しくはないようです。

自分自身の待遇に不満を感じていれば、働くモチベーションも下がってしまいます。そうなれば会社全体の生産性の低下も考えられるため、会社が解決するべき問題の1つといえるでしょう。
会社で「新卒」の初任給が引き上げられ、入社5年で「手取り19万円」の私よりも高収入になっています。私も生活が苦しいのに、こんなの不公平ではありませんか？（ファイナンシャルフィールド） – Yahoo!ニュース

確かに他社の色に染まっていない新卒を確保したい気持ちも分かりますが、
かと言って既存の社員を蔑ろにしたら、会社が持たないでしょう。

安い労働者なんて冷遇される携帯電話の既存会員みたいなものだ：

普通は賃金の逆転現象が起きないように制度設計をするものですが、現に逆転現象が起きており、
不満を上げても一向に改善されない場合、完全に経営層に労働者が馬鹿にされています。
「どうせウチしか行くところがない使い道のない人材だから、低賃金でこき使って使い捨ててやろう」
という思惑で馬鹿にされていますので、当然のことながら改善される見込みはありません。
今後も給料は上がらないでしょう。既存会員が冷遇され、MNP加入者が優遇される、
携帯電話会社みたいなものです。

労働者側が出来る対抗は、容赦なく転職することですね。引き継ぎなんざくそくらえ、高給取りの
新人君にやってもらえばいいのでは、というスタンスで賃上げなければ転職します、
と賃上げ交渉するか、実際に転職するしかないでしょう。

我慢していれば報われる、という世界ではないので、行動あるのみですね。
ゴミみたいな会社にしがみついていたら、無駄に年を取り、スキルのない労働者の唯一の武器、
若さを失っていきますからね。

石の上にも3年は、石の上に座らせる側の言葉であり、座る側の立場を代弁したものではありません。
さっさと行動しましょう。