楽天モバイル、1人10回線まで契約可能に。一方、有料化で100万回線が解約された、との報道も。

楽天モバイル、1人10回線まで契約可能に。一方、有料化で100万回線が解約された、との報道も。

通常、どの通信キャリアも不正契約や不正利用、転売目的等などを考慮して
2009年頃より同一名義で5回線まで契約できるという自主規制ルールを設定し、
本人確認の厳格化などと共に運用されてきました。

この業界の自主規制ルールを楽天モバイルが突如として変更し、1人10回線まで契約可、と
自社のルールを改めたが報道されています。

変更日：2022年12月23日から

楽天モバイルの1人あたりの契約可能上限数が、5回線から10回線に変更されたことが分かった。同社に確認したところ、2022年12月23日から6回線以上の契約を受け付けており、変更理由は「さまざまな使い方をされるお客様からの要望を受けての対応」だとした。

サポートページにて公開されている情報によれば、「楽天ID1つにつき、楽天モバイルの回線は最大10回線まで契約可能」となっている。複数の楽天IDを作成／保有することは楽天会員規約で別途禁じられており、1人10回線までと同義だ。ただし、短期解約を繰り返している場合などは上限未満でも申込不可となる場合がある。
楽天モバイル、契約上限を「1人10回線まで」に緩和 – 各社「5回線まで」の背景は？ | マイナビニュース

そりゃ楽天モバイルは回線数が欲しいのでしょうね。背に腹は代えられない、と。
1回線あたり1000円は課金が行われますから、楽天モバイルとしては少しでもお金を落としてくれるのであれば、
1人10回線契約していようが、なんでもいいのかも。

楽天モバイルからすると、1回線あたり何百GB～何TBも使われるとちょっと通信原価が
気になってくるでしょうけど、結局使う人間は1人でしょうから、通信しまくるとしても
自ずと限界があるでしょうしね。

Itmedia誌は「楽天モバイルは草刈り場、100万名が解約したとの見方も」と報道。

一方、楽天モバイルの完全有料化が始まるにつれて、「100万名のユーザーが解約したとの見方もある」、
とソフトバンク系のITmedia誌が報じています。

　モバイル市場で2022年、最も注目を集めたテーマは楽天モバイルの“0円廃止”と、KDDIの通信障害だった。前者は、楽天モバイルからの流出を加速させる結果となり、移行措置の実質無料期間が終わる11月までの間、大手キャリアのオンライン専用ブランドやMVNOの草刈り場になってしまった。同社を解約したユーザーは100万を超えるとの見方もあり、良くも悪くも市場が大きく動いた格好だ。
“草刈場”になった楽天モバイル／前代未聞だったKDDI通信障害　2022年のモバイル業界を振り返る：石野純也のMobile Eye（1/3 ページ） – ITmedia Mobile

さすがソフトバンク系のITmedia誌ですね。ライバル企業の有料化を「草刈り場」とな。草。
それにしても100万名の解約話はどこから来たのでしょうか。
根拠は？なにかそれってデータであるんですか？

いずれにせよ、2022年12月末での契約者数の発表は、総務省などの調査として2023年3月ぐらいには
発表されるでしょうから、そこでの数字が見ものです。

ただ、もともと2022年9月末時点で楽天モバイルの契約者数は
MNOキャリアとして455万回線、MVNO（格安キャリア）として63万回線、合計518万回線です。
ここから一気に100万回線も逃げ出したのであれば、流石に経営が傾くレベルでしょうから、
慌てた三木谷大本営がハッパをかけて、12月～年末年始にかけてもう少し新規獲得キャンペーンが
本来行われていたかも。

実際には特に新規獲得キャンペーンは行われず、社員向けに「1人5回線取ってこい！」という
ノルマ程度だったので、現実にはそこまで解約してないんじゃないかな・・・と思っています。
もしくは、100万回線失っても、残り355万回線が有料化されたのであれば、それはそれで
成果としてOKで、全ては三木谷氏の想定通りなのでしょうか。謎。

個人的にはもう少し楽天モバイルには焦っていただいて、ポイントばらまきを復活させてもらい、
新規獲得キャンペーンを行って欲しいところです。もしくはiPhoneの格安投げ売りなども行って欲しい。

はてさて、有料化した楽天モバイル、とりあえず年は越せたようですが、この先はどうなることやら。。。