日経新聞「FIREは甘くない」。レバナス民の大虐殺、からの「FIRE卒業」がトレンド入りへ。それ単なるニートの就職じゃん。

日経新聞「FIREは甘くない」。レバナス民の大虐殺、からの「FIRE卒業」がトレンド入りへ。それ単なる就職じゃん。

FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、
「経済的自立」と「早期リタイア」を意味する言葉です。

投資から得られるリターンをもとに、仕事を早期に引退し、人生を楽しもう、という趣旨のもと、
ここ数年はレバナスと呼ばれる商品を買い求める個人投資家が相次いでいましたが、
ウクライナなどの影響もあり、肝心の株価がいまいち振るわず、レバナスの評価額は下がり続け、
投資家が凍死家となり、FIRE卒業、という意味不明の言葉で新たに人生を見つめ直す人が
増えているそうな。

「こんなはずじゃなかった」。10月末、30代後半の会社員、宮城隼人は苦笑した。

宮城は、働かなくても投資が生む利益で自由に暮らせる「FIRE（Financial Independence,Retire Early）」を夢見ている。2030年ごろまでには実現しようと、昨年夏から米国のハイテク株価指数の動きに対し倍のリターンを目指す投資信託、通称「レバナス」を始めた。当時の株式相場は右肩上がりで
FIREは甘くなかった　試される個人投資家: 日本経済新聞

ここで、レバナスのチャートを見てみよう：

通称レバナスと言われる投資信託は、日々の基準価額の値動きがNASDAQ-100指数（米ドルベース）の
値動きに対して概ね2倍程度となることを目指して運用を行う商品です。

とりあえず代表的なiFreeレバレッジ NASDAQ100を見てみましょう。

iFreeレバレッジ NASDAQ100 | 投資信託 | 楽天証券

だいぶ悲惨なことになっている模様です。ピーク時42000円⇒17000円に。
実に6割減のバーゲンセールです。

なんでレバナス民はレバレッジ型商品で長期投資とか言ってるんだろう、と思いきや、
このザマですよ。ご愁傷さまです。

本質的に、レバレッジ商品は逓減、減価という減少が発生し、価格が上げ下げを
繰り返しているような場合、元々の指標通りには投資信託の価格が戻らず、
価格が下がっていく性質を持っています。
逓減とか減価って何？ / 大和アセットマネジメント株式会社

そのため、金融庁では2024年以降のNISAの制度上、
一般NISAから高レバレッジ投資信託など安定的な資産形成に
不向きな一部の商品を除くこととされました。
NISAとは？ ： 金融庁

という危険性はさんざん警告されているにも関わらず、SNS上の情報を鵜呑みにした馬鹿が
「これで自分もFIREへの一歩だ」などと勘違いしてレバナスを買い求め、
レバナス民と呼ばれていました。

そして今はレバナス民の大量絶滅時代となっています。

そしてFIRE卒業へ

最近では投資計画が破綻した人が再就職するケースもあるそうで、それを「FIRE卒業」などと呼び、
SNSでトレンド入りしたそうな。
「FIRE卒業」SNSでトレンド入り　投資で生活…甘くない？（テレビ朝日系（ANN）） – Yahoo!ニュース

うーん、アホかな。上記記事では保有資産600万円が半分以下になったそうですが、その金額でFIREとな。
単に資金が付きただけでは。FIREするには桁が1－2個違うでしょう。

という訳で、なかなかFIREするのは簡単ではありません。

とりあえず働きながら、副業的なもので収入を増やし、余剰資金はレバレッジのかかっていない
インデックス投資を脳死で毎月一定額買いつつ、数年～数十年放っておくだけです。

それではいつまで経ってもFIREできそうにないですが、人生そんなもんでしょう。
管理人、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を脳死で毎月買っていますが、
円安影響もあってここ3年ぐらいで+37％となっています。

ま、あと10年20年は放っておこう。今が底なら将来ホクホクですし、今が頂上だとして、
まだ37％の余裕がありますしね。

最終的にどっちでもどうでもいいですね。どうせ余剰資金ですし、この含み益分を売却して
確定する頃には、私は現役を退いて引退していて、私の子どもたちの世代の持ち物と
なっているでしょうから。