節電、やっぱり今すぐテレビを消そう。野村総研は「11年前とは家電の性能が異なる」と言ってるが。

節電、やっぱり今すぐテレビを消そう。野村総研は「11年前とは家電の性能が異なる」と言ってるが。

テレビ消せばエアコンの1.7倍の節電効果、と野村総研が2011年（これが11年前！）に発表した
レポートに対して「今では家電の性能が異なる」としていますが、やっぱり消したほうが良いのでご紹介。

　「テレビ消せばエアコンの1.7倍の節電効果」──政府が企業などに節電を呼びかける中、野村総合研究所（野村総研）が11年前にまとめた、節電に関するレポート内容がTwitterで注目を集めている。これに対し野村総研は「当時と今では家電の性能が異なる。参考程度にとどめてほしい」と注意を呼び掛けている。
野村総研、「テレビ消せばエアコンの1.7倍の節電効果」レポートに注意喚起　「11年前とは家電の性能が異なる」 – ITmedia ビジネスオンライン

普通に考えると馬鹿向けの情弱ホイホイ・地上波テレビと、命に関わるエアコン、どちらを優先すべきか、
考えなくても分かることですが、ちょっと今の家電スペックで調べてみました。

価格コムから適当に売れ筋ランキングの上位層から、ローエンドとハイエンド？でそれぞれ選別。
こうしてみると、確かにエアコンのほうが消費電力が大きいですが、それにはかなり幅がある模様。
エアコンは現在の室温と外気温でどの程度電力を消費するかは大きく異なりますからね。

アイドリングに近いエアコンであれば、ハイエンドのレグザTVに匹敵する電気で動かすことが出来ます。

という訳で、単純な消費電力だけ見れば、エアコンのほうがはるかに消費電力が大きく、
アイドリング状態であれば、エアコンはそこまで電気を消費しないとも言えます。
テレビ消せばエアコンの1.7倍の節電効果、は今は実現できません。
（※11年以上前から家電を買い替えていない家庭は、野村総研レポート通りの可能性があります。
今すぐテレビを消しましょう。）

よって、エアコンを消そう・・・とはなりません。だって命にかかわるので。

野村総研も当時は「エアコンの仕様台数を減らすべき」と言っていますが、
現実問題、それは無理。

野村総研レポートは、価値判断を提供してくれません。
あくまでも消費電力の比較です。しかし、社会通念的に考えて、
テレビとエアコンどちらを優先すべきか、エアコンであることは明らかでしょう。
テレビなんてどうせ見てもしょうもないし、見ないほうが健康的に過ごせるんだから。

しかもレグザの188Wってエアコンと比較すると小さく見えますが、結構大きな消費電力ですよ。
シャープのその辺の扇風機が44Wですからね。

大体、野村総研も11年前と家電の性能が異なるのであれば、それを数字で示せよなぁ・・・
それとも示したくない理由があるのか？

それにしても、電力消費ピークタムの平日14－17時にテレビが見れるって何様よ・・・
お年寄りならば、大人しく家でテレビでも見て、エアコンをガンガン付けて家にいるべきです。
下手に節電を心がけると死にますので。

一度この国は本格的なブラックアウトで社会的混乱、都市機能消滅を経験しないと、
真面目にエネルギー問題や安全保障を考えることはなさそう。
いつまでも日和ったどうでもいい政策・どうでもいい補助金ばらまきをズルズルと続けるだけです。
それは、長期的に我が国の国益を損ない、国民がいつまでたっても豊かになれないことを
意味するかもしれません。