根拠がないのに髪の毛が生えると宣伝したアフィリエイト広告が優良誤認表示で再発防止命令を食らう。これはハゲの敵。「個人の感想です」「イメージです」は通用しない時代。

2021年8月23日

（株）T．Sコーポレーションが「BUBUKA（ブブカ） ZERO」という商品について、ネット上で発毛効果を宣伝し、
あたかも2ヶ月で髪の毛がフサフサになり、かつ脱毛防止も出来る本物の育毛剤、
「有名医科大学のマウス実験で実証済み」などと称して販売していましたが、
消費者庁が同社に表示の根拠を示す資料を求めたところ、同社から論文は提出されたそうですが、
特に合理的な根拠とは認められず、景品表示法違反（優良誤認表示）として措置命令が出されました。

　ネット上のアフィリエイト広告で根拠のない発毛効果を宣伝し「BUBKA（ブブカ）」という商品名の育毛剤を販売したとして、消費者庁は3日（株）T．Sコーポレーションに景品表示法（優良誤認）違反を認定し、再発防止などを求める措置命令を出した。消費者庁がアフィリエイト広告に基づく景表法の措置命令を行うのは初。

通販通信より引用（2021.03.04）

なお、同社は男性の頭頂部の写真を撮影し、beforeとafterの写真を掲載した上で、「こんなに生える！」
「ただし個人の感想です」「イメージです」として表現していましたが、

同庁は、消費者が宣伝表示から受ける商品の効果に関する認識を打ち消すものではないとした。

とのこと。

アマゾンでは景品表示法違反の件が口コミに書かれ、現在在庫切れです。普通に考えると販売終息かな。
こんなこと書かれたら売れないでしょう。

それにしても、うーん、これはハゲの敵。こっちは藁にもすがる思いで発毛剤（風）を買っているのに、
エビデンスが無いだと？エビデンスがあっても根拠となりえないと消費者庁が判断しただと？

何してくれてんねんこのハゲ！こっちは貴重なお金と、何より撤退しつつ、そして滅しつつある頭髪前線を
守るための時間を失ってるんだぞ・・・一応生えるとエビデンスがある旧薬事法上の発毛剤、
第1類医薬品の「スカルプＤメディカルミノキ5」を使えば救えた毛根があるかも知れないのに・・・
時間を無駄に浪費させ、毛根を殺した罪は重い。

なお、本件はアフィリエイト広告に基づく景品表示法の措置命令が出されましたが、
これは上記のような誤解を招く売り方を「ASP（広告会社）が勝手にやった」「アフィリエイターが勝手にやった」
「だから製造元や販売元は関係ない」というロジックで会社側が責任逃れを行う、というのは通用せず、
「一般論としてたとえ会社側(=広告主)が把握していない、承認していないケースも措置命令の対象となる」とのこと。