「育休もらい逃げ」はズルいのか。それとも「権利」か。

「育休もらい逃げ」はズルいのか。それとも「権利」か。

育休を取ると、上限30万円程度、これまでの給料の5-7割、半年程度貰えます。
ただ、この育休を取ったあとに復職せずに、転職してそのまま辞める人もいるそうな。

子どもが生まれた後も同じ職場で働き続けられるよう整備されてきた産休・育休制度。ところが最近は、育休中に転職活動をして元の職場に復帰せず、退社する女性もいるようです。読売新聞のユーザー投稿サイト「発言小町」にも、退職することを決めたという女性から投稿が寄せられ、「復帰しないなんて制度の悪用だ」といった厳しい声が上がっています。

（中略）

「率直な印象を問われたら、モラルがない人、ズルい人、将来の女性の道を閉ざす人という印象です」と書いたのは、「ライオン」さん。「なぜなら職場復帰を前提としたシステムを使っていることと、そのようなシステムがなかった時には、キャリアを諦めた女性もたくさんいる中で確立されてきたものだからです」と説明します。

ほかにも、「コンプラ（イアンス）重視のご時世に、育休もらい逃げ退職ねぇ」（「ねむの木」さん）、「育児休業手当を満額もらい終えてから退職しても、あくまで権利を行使しているだけですから、皆さん問題ないですよね？……がトピ主さんの本心ですか」（「ザンパノ」さん）、「育休使うだけ使って復職しないようなマナー違反ばかり増えると、今後ルール守って育休取りたい人たちにも大迷惑」（「M」さん）などと批判的な意見が並んでいます。
「育休もらい逃げ」は制度の悪用？　職場復帰しないで退職する女性に罵詈雑言「これから育休取りたい人たちに大迷惑」（大手小町（読売新聞）） – Yahoo!ニュース

確かに、同じ職場でやられたら大変迷惑ですね。周りは「あのクソボケが・・・舐めやがって」と思うでしょうし、
今後、若い女性の応募があっても何か理由を見つけて落としておこう、と考える人もでるしょう。

一方、本人から見ると戻る価値のない職場、というパターンもあるでしょうし、
育児をしているうちに仕事なんかやってる場合じゃない、と目覚めてしまったケースもあるでしょうね。

そもそも低賃金の職業に復帰してつまらない労働に従事するぐらいならば、ポコポコと子供を産んだほうが、
GDPに貢献できるのでは？という意見もあります。

企業側に「育児を経ても戻りたい職場・仕事・キャリアパスを用意すべきでは？」なんて意見もあります。
正論ですけど、無茶振りですね。全部の企業がそんな環境を用意出来るはずもなく。

という訳で、「お子様持ち」という言葉がある通り、育休を取る人と、周りでサポートする人の分断は、
まだまだ続きそうです。