若手社員「出社義務化なら転職します」。引き止める？or突き放す？最近は出社義務化企業が増えたよな。

若手社員「出社義務化なら転職します」。引き止める？or突き放す？最近は出社義務化企業が増えたよな。

「テレワークはコロナ対策。コロナも収まったし、サボるやつがいるし、全員出社で」とする企業が後を絶ちませんが、
中には「テレワーク可能と聞いて入社したのにできないなんて、詐欺だ」と転職する人も出てきているそうな。

　コロナ禍が終わり、多くの企業が出社回帰を打ち出している。老舗の大企業のみならず、最先端のIT企業でさえ「週5日出社」を掲げるところもある。

　しかし、何か勘違いしていないだろうか？　テレワークは「コロナ対策」ではなかったはずだ。

　そもそもテレワークは、政府が東京オリンピック・パラリンピックを契機に推進しようとした政策だった。コロナ前から何年も準備してきたのだ。多様な働き方を実現する最重要課題として位置付けられていた。

　ダイバーシティー経営を掲げるなら、テレワークは避けて通れない。女性の活躍推進、親の介護を抱える社員、地方在住者。こうしたマイノリティーの働き方を支える仕組みだったはずだ。

　それなのに「テレワーク＝コロナ対策」というイメージが定着してしまった。だから経営者は「コロナが終わったから出社に戻そう」と安易に考える。マジョリティーの生産性だけを見て、マイノリティーの事情を無視するかのようだ。

　出社勤務を否定はしない。ただ十分な説明なしで「出社回帰」を宣言すれば、多様性の時代に逆行している、と思われても仕方がないだろう。

　当然「話が違う」と受け止める人は多い。Xを見ると、出社義務化への不満が爆発している。

　「出社義務化なら即転職。通勤2時間とか人生の無駄」

　「子供の急な発熱でも在宅なら対応できたのに」

　「満員電車で体力削ってまで出社する意味って？」

　このような投稿が毎日のように流れてくる。特に目立つのが子育て世代の悲鳴だ。

　「保育園のお迎え時間に間に合わない。出社義務化は女性活躍の逆行」

　「在宅なら子どもが体調悪くても休まなくて済むのに、なぜわざわざオフィスに？」

　企業側は「コミュニケーションの活性化」を理由に挙げる。しかし反論の声は少なくない。

　「雑談なんてSlackで十分」

　「会議室の予約争奪戦に時間を取られるほうが非効率」

　「上司の顔色うかがいながら仕事するストレスから解放されたのに」

　ある投稿では、こんな皮肉も見られた。

　「出社してやることがZoom会議って、ホント意味不明」

　確かに、オフィスでリモート会議に参加する矛盾は多くの企業で起きている現象だ。

　出社を拒む部下たちを分析すると、大きく3つのタイプに分けられる。

1. ライフスタイル重視型
2. 効率追求型
3. 人間関係回避型
部下「出社義務化なら転職します」　上司は引き止めるべきか、去ってもらうべきか（ITmedia ビジネスオンライン） – Yahoo!ニュース

確かに在宅で出来る仕事をわざわざ出社を強制されてまでやらされると、モチベーションは上がりませんね。
結果として生産性は低下します。一方、在宅で仕事をすると周りの目もないためにどうしてもサボってしまう、
だから出社すると生産性が向上します、という人も一定数います。

という訳で、結局はケースバイケースで、人や環境、仕事による、というところかと。
どうせオンライン会議ばっかりの日ならば在宅テレワークでTeams三昧でスキマ時間で資料を必死に作る、
という充実した日を送れますし、それを乗り切ったら「気晴らしに会社に行くか」と出社する、
そういうハイブリッドワークがいいですね。

出社するにしても、AMは在宅ワーク、PMから出社すると電車も空いていますし、心身ともにリフレッシュ出来ます。
問題は、AM中にサボると仕事のツケがPMに溜まるので、結果としてPM～夜にかけて残業時間が増え、
疲弊するのですが。

まぁ部下が「出社義務化なら転職します」と言い出したら、とりあえず話を聞いてあげましょう。
なぜ、テレワークしたいんだい？と。案外部下が本当に求めているのは、テレワークではなく対話かも。
それで折り合いがつかなかったらグッバイですし、ついたらウエルカムですし、いずれに転んでもしょうがない。

大体、優秀なやつほど「～してくれなかったら転職します」は本当に転職していくので、しっかりと面倒を見る必要がありますね。
それ以外のどうでもいいやつがそう言ってきたら、「ならば条件が合いませんね」、となるでしょう。

労働者側も、自分の言い分を聞いてもらうためには、普段から優秀、会社にとって有益、引き止めが必要な人材である、
と実績でアピールしておく必要があります。回り回って、全身全霊でマジメに働いておくことが、自分の身を守ることにつながるかも。
ただマジメに働くだけだと「都合の良い人材」に成り下がるので、戦略的に立ち回る必要がありますが。