国交省、日本郵便の運送事業許可を取り消し。ゆうパックは廃止にならないけど、米価格はまた上がりそう。

国交省、日本郵便の運送事業許可を取り消し。ゆうパックは廃止にならないけど、米価格はまた上がりそう。

国土交通省が、日本郵便に対する運送事業の許可を取り消す模様です。
期間は5年、使用できないトラックは日本郵便が所有するすべてのトラック、2500台にも及ぶそうな。
これほど大規模な影響がある行政処分は例を見ない、とのこと。

日本郵便が配達員に対して飲酒の有無などを確認する点呼を適切に行っていなかったとして、国土交通省が運送事業の許可を取り消す方針を通知したことについて、中野国土交通大臣は「輸送の安全の確保を揺るがすもので、極めて遺憾だ」と述べた上で、物流全体への影響が出ないよう会社側に対応を求めました。

日本郵便では、配達員の飲酒の有無などを確認する点呼を適切に行っていなかったことが明らかになり、国土交通省は5日、運送事業の許可を取り消す処分を行う方針を会社側に通知しました。

中野国土交通大臣は6日の閣議のあとの会見で「多数の営業所で点呼業務が適正に実施されずに事業が行われていたことは、輸送の安全の確保を揺るがすもので、極めて遺憾だ」と述べました。

さらに、日本郵便の運送事業の許可が取り消されて、トラックやバンタイプの車両およそ2500台が配送に使えなくなった場合の物流への影響について、中野大臣は「日本郵便において精査中だと聞いているが、物流サービスの提供などに支障が生じないように全力を尽くすことが必要だ」と述べ、物流全体への影響が出ないよう、委託先を確保するなどの対応を求めました。
国土交通大臣 日本郵便に運送事業許可取り消しの方針 物流への影響出ないよう会社側に対応求める | NHK | 国土交通省

このご時世にこの規模で運送事業の許可を取り消すとな・・・日本の物流がめちゃくちゃ混乱しそう。
遅延などが起きまくりそう。何やってんねん、国交省・・・と思いきや、

「日本郵便の調査によると、点呼の意識が薄れていて、面倒だから管理者がいる時だけやっていた、業務繁忙の時は行わなかった、などということがありました。勤務時間中に飲酒し、その後の検査で酩酊（めいてい）状態だったケースもありました」

「事業許可の取り消しは貨物自動車運送事業法の中で最も重い処分で、取り消し後、5年は許可を取得できません」
「ゆうパック廃止」は？　日本郵便の違反で…専門家「配送料金UPに拍車かかる可能性」　“酩酊”で勤務も【#みんなのギモン】（日テレNEWS NNN） – Yahoo!ニュース

酩酊状態での配送、アルコールチェッカーでの検査でも相当数が検出されている状態、とのこと。
日本郵便も何やってんねん・・・トラックの運ちゃんは飲酒運転が当たり前なんか？

さて、今回の問題に対して、日本郵便側はゆうパック廃止などの憶測を否定しています。
しかし、物流のに影響が出ることは必須です。トラックが使えない分、軽ワゴン車を使ったり、
他の業者に委託するそうですが、その分のコスト増はもちろん消費者負担です。
運送業界全体で運転手が足りていないので、運転手は争奪戦となり、ヤマトや佐川でも運送料金値上げとなるっでしょう。

そもそも、「飲まないとやってられない」という運送業界の待遇改善も求められています。

はてさて、日本の物流と消費者物価はどうなることやら・・・とりあえず、値下がることはなさそうです。
米価格は新米があと数ヶ月で出回ることから、微妙に下げているみたいですが、
長期的に見て下がる理由がないので、消費者として期待は出来なさそうです。
いつまでも備蓄米の価格だの、朝から並んだだの、ブランド米が入荷しただので騒いでいる余裕はなさそう。