GMOメディア、「スクショ」を商標登録してしまう。2015年に登録済み。

GMO、「スクショ」を商標登録してしまう。2015年に登録済み。

XユーザーがLINEスタンプで「スクショしよ」と登録しようとしたところ、
「権利者の許諾が確認できない」として審査でリジェクトされたことをきっかけに調査が進み、
実は2015年にGMOメディアが「スクショ」を登録していたことが明らかになりました。

この件を受けて、GMOメディアは4月22日、公式サイト上で次の声明を発表した。

　「スクショは、当社における事業保全および将来的な活用の可能性を踏まえて取得・管理している商標です。一方で、『スクショ』という言葉を日常的に使用すること（例：SNS投稿・創作活動など）に対し、当社が商標権を行使する意図は一切ございません」

　「商標権は、商品やサービスの出所を示す目的での“商標的な使用”に対してのみ効力が及ぶものであり、一般的な言葉としての使用や、個人による表現・創作活動を制限するものではありません。当社としましては、今後もユーザーの皆さまやクリエイターの皆さまが安心して活動できる環境を大切にしながら、知的財産の適切な運用に努めてまいります」

（中略）

一般論として、企業がこうした領域で「スクショ」という名称のサービスを提供する場合は、商標権に抵触する可能性がある。一方で、日常的な会話、創作活動、また衣類や文具など異なるカテゴリでの使用には基本的に影響はない。

　なお、特許庁の公開情報によれば、「スクショ」の出願日は2014年4月22日で、2015年6月5日に登録が完了している。ただし、Googleトレンドのデータからは、すでに2014年の段階で「スクショ」が一般語として広く浸透し始めていたことがうかがえる。

　こうした経緯もあり、ネット上では「そもそも一般語を独占できるのか？」といった懸念の声が見られる。
「スクショ」商標取得で話題のGMOが声明–「個人の創作活動を制限するものではない」（CNET Japan） – Yahoo!ニュース

なんだかなぁ～こういう一般的に使う用語を登録しないで欲しいんだよな・・・
GMOメディアが作った用語でもなく、専用のサービスを提供しているわけでもなく。

GMOは「一般的な言葉としての使用や、個人による表現・創作活動は制限されない」としています。
そりゃそうだ。当たり前だ。

しかし、LINEスタンプとして、つまり商標的な使用では制限を受けている訳です。

例えば、「写メール」、略して「写メ」は今や仕事なりつつあるおっさん・おばさん用語ですが、
当時のJ-PHONE、現在のソフトバンクがサービスとして提供し、一般的に流行らせたワードですね。
なので同社が商標登録をしている、というのは心情的に理解できます。

ただ、今回の件はGMOメディアが商標登録するというのは、現段階での情報では心情的には納得できませんね。
「こいつ、何かしたっけ？」という組織や人が商標登録すると、銭ゲバ、権利ヤクザとして見なしがちです。

GMOメディア「新たな価値を想像し、社会に笑顔を増やします。」

GMOメディアのトップページはこれです。
「新たな価値を想像し、社会に笑顔を増やします。」とのことですが、少なくともこの件で社会に笑顔は増やしてなさそう。

一般市民的には、言葉やサービスを開発し、流行らせた功績者の知的財産権を保護する目的で、
商標登録をしてほしい、と思います。世の中、そんなに甘くないのかもしれませんが。