NECのAtermルーターに廉価版「Aterm HT100LN」が登場。対応バンド1,19,26で3G未対応で有線LAN付き。8/1~。
NECが価格を抑えた廉価版のAtermシリーズとして、新たにAterm HT100LNを市場に投入するそうです。
発売日:8/1~
価格:未定
なんとなくNECの製品紹介から違和感がありましたが、
その違和感の正体は後々分かります。。。読者の皆様、しばしお付き合い下さい。
ただ、ハイエンド機種のモバイルルーターMR05LNが1.3万円程度で販売されている以上、
1万円を切らないとユーザーの購買ゾーンに入るのは厳しいかも。
なお、WAN側回線にLTEを使用するため、宅内の回線工事不要で自宅でインターネットを利用できるそうな。
モバイルルーターの当たり前の利点をドヤ顔で書くこの会社、大丈夫か?
むしろWAN側回線に有線LANが必要なモバイルルーターって意味あるのか?
それって普通の無線LANルーターやんけ。
どうやら言いたいのは、クレードル無しで有線LANポート持ってますよ、ということみたい。
Aterm HT100LNとMR05LNとの比較:
Aterm HT100LN | Aterm MR05LN | 備考 | |
サイズ | 130(W)×130(D)×37(H)mm | 63(W)×115(D)×11(H)mm | HT、デカイ |
重さ | 200g | 115g | HT、重い |
対応周波数 FD-LTE |
バンド1(2GHz) バンド19(800MHz) バンド26(800MHz) |
1,3,8,11,18,19,21 | HT、ドコモ東名阪エリア主力の3、 北海道、東北、四国、北陸主力の21を 未サポート |
LTE伝送速度 | 受信時 150Mbps 送信時 50Mbps ※CAは未対応 |
受信 最大150Mbps 送信 最大50Mbps LTE-Advanced時 |
HTはキャリアアグリゲーション(CA) を未サポート。 MVNOでもCA対応機種で、 8Mbps ⇒16Mbps程度まで ブーストできるそうな。 |
3G対応 | 未対応 | 1,6,8,19,5 | HT、そもそも3G(FOMA)に 対応していない。 |
ディスプレイ | 多分未搭載 | タッチパネルで現在の通信量や 電波強度を確認可能。 |
|
無線LAN規格 | IEEE802.11a/b/g/b/ac | IEEE802.11a/b/g/b/ac/n | |
有線LAN | 単体で1000BASE-T対応 | クレードルが必要 | HTが唯一勝っているスペック |
SIMスロット | nanoSIM×1 | nanoSIM×2 | |
USBテザリング | 未対応 | 対応 | |
bluetooth | 未対応 | 対応 | |
アンテナ数 | LTE:送信1×受信2 無線LAN:送信1×受信1 |
LTE/3G用(WAN用)送信1×受信 2 無線LAN用(WAN/LAN兼用) 送信2×受信2 Bluetooth用(無線LAN兼用) |
なんだこのゴミスペックは・・・廉価版というレベルじゃねーぞと言いたくなりますが、解説します。
HT100LNの方が多少大きく、かつ85gほど重たくなります。これは安物だからしゃーない。
世の中、軽く小さくすることにコストが掛かるものです。
対応バンド数少なすぎ:
一番問題なのは、対応周波数の少なさ。バンド1,19,26のみって山間部の多いこの国で
使い物になるのか不明。一応ドコモプラチナバンドの19はサポートしています。
都心部であれば問題ありませんが、地方住みの人は厳しいかも?
特に山間部は厳しいことが予想されます。
また、HT100LNはFOMA回線(3G)に対応していません。
旅行先や山岳地帯への登山、田舎に行ったときほど通信というのは重要性を帯びるのに、
FOMAがいざという時に使えないのは致命的。
Aterm MR05LNはハイエンドルーターなだけあって、もちろんサポート。
FOMAプラス(バンド6)もサポート。
なお、HT100LNバンド26に対応しているため、au系SIMも使えるかも。
CDMA2000、VoLTEとの兼ね合いはどうなんだっけ。。
無線LANの規格では、Aterm MR05LNのみIEEE802.11/nをサポートしていますが、
実際問題体感スピードにあまり影響しないのでどうでもよろしい。
HT100LNはシングルSIMスロットですが、これも問題にはならないでしょう。
USBテザリングやbluetoothが出来ないほうが、人によっては困るかも。
アンテナ数もHT100LNは少なめ。
唯一HT100LNがMR05LNに買っているのは、単体で有線LANポートを持っていること。
これにより、MR05LNでクレードル買うのもなぁ・・・という人が、単体で有線でデスクトップPCと
接続したり、その他家電と接続することが出来ます。
利点はそこだけかも。
正直、このスペックならば8000円を下回らないと、買わないかも。
Huawei SIMフリーモバイルwi-fiルーター E5577Sが9572円で売っているため、
これより1-2割程度は安くならないと売れないでしょうね。
実はモバイルルーターではなかった:
ここまで書いて重要なことに気が付きましたが、この機種はモバイルルーターではなく、
ACアダプタを接続して据え置きで使う用途なんですね。
どおりでいろいろおかしいと思いました。
逆に考えると、据え置きルーターでLANポート1個って少なすぎるだろ、
縦における構造になっててもいいだろと思いましたが、廉価版ならばしょうがない。
なるほど、管理人の勘違いから始まった記事でした。消すのも勿体無いので公開します。
でも自宅でPC接続して使う場合、MVNOの3-5GBでは全く足りず、20-30GBは当たり前のように
消費するかと。そうなると、固定回線より割高になり、費用を抑えるためにはWiMAXの導入などを
考えなくてはいけません。
そうなると、このSIMフリー無線LANルーターの存在価値とは何でしょうか。
考えれば、考えるほどよく分からなくなってきます。
DMMレンタルでいいのではないでしょうか。
関連記事:DMMレンタルでUQ WiMAX/モバイルWiFiルーターが月額2281円にてレンタルWiFi可能。縛り・違約金なし、au LTEを追加料金なしで使用可能。