横浜市「映画館に寄り道して節電してね」。何だこれ、業者から金貰ってんのか。

2023年1月29日

横浜市が何故か「仕事帰りには映画館に寄り道して節電してね」との呼びかけを行い、
波紋を呼んでいます。

　冬の電力需給の逼迫（ひっぱく）が懸念される中、横浜市は25日から、電力消費量が大きくなる夜間に映画館に出かけるよう呼びかけるキャンペーンを始めた。家庭での電力消費を抑えることが狙いで、「長い時間滞在できる映画館は集まる施設として適している」（市の担当者）という。市は市内の映画館13館と協力し、仕事終わりなどの「寄り道」を勧めている。

　政府は2022年12月、冬の電力需給に不安が生じたことから、冬季としては7年ぶりとなる節電要請を出した。経済産業省は21～27日の1週間の電力需給の見通しについて、全国的に安定して推移するとしているが、厳しい寒さによって需要が高まることも予想される。
「映画館に寄り道で節電」横浜市が呼びかけ　冬の電力逼迫懸念 – ライブドアニュース

なお、この呼びかけには市内13箇所の映画館が賛同しているそうな。
そりゃそうだ、地方公共団体が客の呼び込みをしてくれるのだから。
業者から見ると「え、映画館で節電？まぁ客が増える分に文句は言わないけど・・・」という感じでしょうか。

そもそも人は経済活動に伴って電力を消費するので、消費を促進して節電、なんて矛盾しています。
映画館に行くために寄り道をすると、ついでに食事や買い物もしたくなりますよね。
なんでこれが節電になるんだ？よしんば節電になったとしても、なぜ映画館なのか？
市営施設ならばまだ分かるが・・・夜には営業していないから？

映画館関係者から金を貰っていると疑われても仕方がない呼びかけでしょう。
この程度の呼びかけで金が貰えるとは、流石に思えないですけど。

でも、「映画館」がピンポイントで呼びかけの対象になったことに違和感を感じます。
別に「カフェ」でもいいし、「居酒屋」でも「カラオケ」でも良いよね。
なんなら労働者に対して「会社から出るな、夜遅くまで働け、電力需給の逼迫が落ち着く
21時頃になったら帰って良いぞ」でもいい。

本当に節電したければ、次の呼びかけをすればよいかと。
・家でテレビを消して筋トレをしましょう。
・夜遅くまで市立の図書館を暖房付きで開放します。家に帰ってお高い電気代を払い、
個別に温まるならば、図書館で温まりましょう。暖房効率良いですよ。
Wi-Fi完備、適当にスマホでゲームでもして21時ぐらいになったら頃合いを見て帰ってね。
・市営地下鉄を減便します。不要不急な娯楽施設（映画館、パチンコなど）は休業命令を出します。

はてさて、この呼びかけ、効果はあるのやら・・・ま、ないか。