楽天グループの「家計応援術」がドヤ顔で発表へ。楽天モバイルで物価上昇に備えよう、って根本的になにか勘違いしてない？

（リンク先：楽天モバイル）楽天グループの「家計応援術」がドヤ顔で発表へ。楽天モバイルで物価上昇に備えよう、って根本的になにか勘違いしてない？。

　楽天グループは25日、「『楽天グループ 家計応援術2022』発表会」を開催した。発表会では、物価の上昇に備えるための“節約術”として、キャンペーンの活用や固定費の見直しなど、4カ条が紹介された。

　本稿では、4カ条のうち、「その二、固定費を見直すべし」における、楽天モバイル担当者のプレゼンテーションに焦点を当ててお届けする。なお、それ以外のプレゼンテーションも、画像で紹介する。
「楽天モバイル契約で物価上昇に備える」、楽天Gの“家計応援術”発表会 – ケータイ Watch

・・・という訳でなんやら学芸会のようなメディア向け発表会が行われたようです。

それによると、トピックは次の通り。

①買い物・旅行の際にはオトクなキャンペーン・サービスを活用すべし。
②固定費を見直すべし。
③ポイント多重取りで秋の値上げラッシュに対策すべし。
④捨てずにまるごと食べて節約すべし。

うーん、この人達は仕事中に一体何を遊んでいるのだろうか。そんなの当たり前だろう。
ただし、わかっちゃいるがめんどくさい、などの理由でなかなか実現できないのも事実。

固定費のうち、40％が交通通信費

　田村氏はまず、総務省の家計調査による、「1世帯あたりの年間支出金額」のグラフについて言及。「年間の支出合計の平均は282万1444円となっていて、そのうち固定費は約35%。さらにその固定費のうち約40%は交通通信費」と紹介し、「節約するためには、通信費の見直しがおすすめ」とコメントした。
「楽天モバイル契約で物価上昇に備える」、楽天Gの“家計応援術”発表会 – ケータイ Watch

額にすると、395002円が交通通信費となります。
確かに普通のキャリアの高額プランを1家4人で7000円×12ヶ月×4人契約すると、
336000円ものお金が必要で、楽天モバイル以外の格安MVNOに変更し、
月1500円×12ヶ月×4人契約で72000円程度まで抑え込むことが出来るのは事実ですね。

ただ、その選択肢に楽天モバイルが入ってくるかは、人それぞれ。
都会だとそこそこ繋がる楽天モバイル、通話料も無料で、20GBで2178円というのは
選択肢の一つとしてはありですが、いかんせん「値上げをして乞食を切り捨てた」
というイメージが強いのが難点です。

あと、やっぱり田舎でのメイン回線用途は辛いかも。

OCNモバイルONEだと10GBで1760円で音声回線ですので、これで良いのでは。
昼間は遅いですけどね。

楽天経済圏に囲われることで年間15180円オトクに

楽天でコンタクトレンズやボディソープ、キッチン用品や食品を毎月25300円買うことで、
年間303600円の支出が発生しますが、楽天モバイルを契約してSPUを利用することで、
実質15180円もオトクに購入することが出来るそうな。

とは言えね、そもそも毎月1500円もするボディソープを買うことそのものを見直せ、
石鹸にしろ、と言いたくなりますし、コンタクトレンズも使い捨てを止めて2年使うタイプにしろ、
キッチン用品3800円も買わずにダイソーで買えよ、と言いたくなります。

何なんだこのガバガバシミュレーション。もうちょっとみんな楽天で買ってるものあるだろう。
炭酸水とか。

楽天カード+200P楽天ペイでポイント5重取りへ

「楽天ポイントカード」「楽天カード」「楽天ペイ（アプリ決済）」「楽天チェック」「Rakuten Pasha」
併用で最大ポイント5倍取りが可能となるそうな。よかったね。

ポイ活で物価上昇に備えようって、根本的になにか勘違いしてない？

そもそもですね、ポイ活というのは本質的に「生活の知恵」、ではなく、「余裕がある人の遊び」
「楽しみ」「趣味」「余暇」なんですよ。楽しんでやるものです。

生活に余裕のない貧乏人が「生活のために」やるものじゃないんです。
手取りが少ない人が、必死こいてキャッシュレスで我慢に我慢を重ねてちまちま買って、
楽天パシャでレシートうｐして、楽天チェックインで必至にチェックインして、
ゴミみたいなポイントを集めて、お疲れ様ですね。それね、無駄なんですよ。人生の浪費です。
そんなことを生活のためにしているようでは、一生その生活から抜け出すことは出来ません。
大企業のポイントの監獄に囚われて、生かさず殺さずで飼われているだけです。

大事なのは可処分所得を上げること。そのために今しか出来ない、自分しか出来ないことを
自分なりに見つけて努力するなり、チャンスを引き当てるなり、それしかないんです。

1000ポイント貯めるのは難しいが、1000円稼ぐのは簡単だ

1000円のポイントを稼ぐには、還元率1％として10万円の支出が必要ですし、
そもそも10万円をコンスタントに支出出来るのであれば、1000円というポイントの絶対額は
比較的どうでもいい。

だったらポイント経済圏なんてさっさと忘れて、ポイントで頭を悩ませず、
購買に掛かる取引コスト、意思決定の時間を減らして、悩まず欲しい物だけをさっさと買って、
後はどうやって1000円を稼ぐか考えて実行したほうが、遥かに簡単です。

そうしないと、生活のために目先のポイントを追い求めるなんて生き方をしていると、ジリ貧ですよ。
いずれどこかで突発的な支出があると、一気に破綻します。

ポイ活、キャッシュレス決済、コンボ技、楽天経済圏などは、とりあえず食うに困っていない人が
余暇で楽しむものです。余暇や趣味でやる分には実益も兼ねて、思想訓練にも多少なり、
暇つぶしにもなります。

また、楽天が売り出している経済圏などにはあまり依存せず、
適宜見直して、その都度最適なものを選択していきましょう。
どっぷり依存していても、どうせ楽天都合でいきなり改悪されたりしますしね。