知床観光船沈没事故の社長「事業許可取り消しは見せしめ、国にも責任がある」。舐めてんのか。

知床観光船沈没事故の社長「事業許可取り消しは見せしめ、国にも責任がある」。舐めてんのか。

乗客乗員26人を乗せた観光船が知床半島沖で沈没し、生存者が発見されていないこの事件ですが、
運行会社の社長は事業認可取り消し処分に対し、「見せしめだ、国にも責任がある」
と主張しています。

取り消し処分は「事故責任を事業者だけに押しつけ、国に対する世論の批判を回避するための見せしめだ」と主張している。
許可取り消しは「見せしめ」　知床遊覧船社長　陳述書で主張（北海道新聞） – Yahoo!ニュース

〈事故の責任が当社のみにあるとするのはおかしい〉

〈監査などの確認をするという点では、責任は監督官庁である国にもある〉
「国にも責任」…知床事故・遊覧船社長「強気主張」の呆れた理由（FRIDAY） – Yahoo!ニュース

あれだけの法令違反、整備不良、ずさんな安全管理体制、運行の強行をしておいて、
どうやらあまり反省はしていない模様です。遺族が聞いたら怒り狂うだろうな・・・

国の検査が不備を見抜けなかったことも原因の一部ではあるでしょうけど、
そんなことを言い出したら、あらゆる事業のすべての事業者をガチガチに検査して、
厳しい厳しい検査をパスした業者のみが運行できるようになると、
当然そんなものに対応出来ない業者は大量廃業、大量失業、そして運行業者の数が
極めて限られるようになり、運賃は激増、そして利用者は大行列＆大混乱。

観光船だけではなく、生活全てが検査＆検査。
検査する人も今の100倍～1000倍程度の人員が必要で、国家予算の大半がそれに消えそう。
ちょっとバスを乗るにも何時間待ち。もう近代国家の体を成していません。

そしてなんとか営業許可を得ようとする業者の働きかけが起き、政治腐敗が始まります。

流石にそれは市場の失敗ですので、ある程度業者の性善説に任されているところがあります。

その辺を勘違いして当事者の社長が「国にも責任がある」と発言するとはなぁ・・・
心象が悪くなるばかりで、社長にとって何一つ良いことは無いかと。
遺族も浮かばれないでしょうね。