アマゾンキンドルで「3時間の仕事がたった3秒で終わるExcelマクロ術」が2138円⇒実質80円。日本でエクセルマクロで業務効率化を行う罠。
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日本でエクセルマクロで業務効率化を行うということ:
エクセルマクロを勉強して、「よっしゃー業務効率化出来た!」⇒業績が上がり、給料も上がり、
多少出世できる。。。ということはまず無いのがこの国です。
ありがちなパターンは下記の通り。
他の業務マクロ化をやらされて残業&残業
特に文系が跋扈するホワイトカラー労働者のオフィスにおいて、エクセルマクロが組める人は
そんなに多くありません。その為、必死こいてエクセルマクロを勉強したAさんの存在が噂になると、
「こっちの部署もよろしく」「あれもこれもよろしく」「あ、残業代は出ないからよろしく」
「むしろマクロ組むのは家でやってね(笑顔」となりかねません。
こうして苦労してスキルを磨いて業務効率化を行い、自分の時間を少しは確保したはずのAさんの
その後の業務はしばらくは、他の部署の業務効率化に回されるのでした。
マクロがエラーを吹くと怒られる
自分のデスクのPCでマクロを走らせて業務効率化をする分にはいいのですが、
それが組織として業務の中に組み込まれ、しばらく月日が流れ、ある時ワークフローが変わったため、
マクロがうまく動かなくなり、エラーを吹き出すと、何故かとてつもなく怒られます。
自発的に隣の部署を手伝った場合でも、そこからエラーを吹き出すと、怒られます。
「Aさんはやっぱり駄目だ」なんて言われます。厳しい世界やねぇ。
いくらマクロ作成時に「あくまでもヒアリングした結果で適当に動くまでは作りました、
後は専門的な人にメンテナンスをお願いしますよ、責任取れませんよ」と念押ししてても、無駄です。
いきなり戦犯扱いです。
マクロを使うと老害が血走った眼で見てくる
どうも仕事を効率的にこなすと、必ず文句を言う人が出てきます。
最近は減ったかと思いますが、それでも一定数は残っています。
「出た数字は正しいのか」←手動計算よりヒューマンエラーはない、
「仕事を手抜きすることは何事だ」←手抜きではなく、効率化、
「俺も若い時にやったんだから、お前もやれ」←精神論
「もっと時間をかけろ」←残業代がかかり、会社に損害を与えているのですがそれは、、、
「動かなくなったら誰が責任を取るんだ」←マクロ出来る人を雇えばいいじゃん、
などなど。
それでもエクセルマクロのスキルは、労働者個人に帰属する。勉強すべき。
という訳で、会社の業務をエクセルマクロで効率化し、それを吹聴するのは得策ではありません。
しかし、エクセルマクロのスキルは、労働者の個人に帰属します。
何の取り柄もない文系労働者が他社に持っていける、数少ないスキルの1つでしょう。
いざ失業者になった時、エクセルマクロが多少なりとも使えると、ハローワークで煌く星になれるかもしれません。
もっとも、企業が求めているのは「エクセルマクロが使えること」ではないでしょう。
求職者は「私はエクセルマクロが使えます」と主張するのではなく、
「エクセルマクロで***分だけ業務効率化を行い、***分だけ会社の数字に貢献しました」と
聞かれたら、定量的に改善内容を答えられるようにしておく程度でしょうか。
その程度は面接でスラスラっと答えられるようにしておきましょう。
個人にとって一番良いエクセルマクロの選択肢とは、みんなが帰った後のオフィスで
業務効率化にかこつけてエクセルマクロを勉強し、残業代をもらいます。
その副産物として業務効率化マクロを組み、そのことは誰にも言わず、
あたかも苦しんでいる・努力しているフリをしてマクロで仕事をさっさと片付け、
空いた時間で外回りに行って社外のリレーションを構築したり、勉強したり、資料の作成能力・
日本語の作文能力を磨いたりしたほうが、より強い人材になれるでしょう。