立民・生方氏「拉致被害者は全員死んだ、拉致問題はない」「帰国した5人の被害者を北朝鮮に返さなかったのはだめ」。

立民・生方氏「拉致被害者は全員死んだ、拉致問題はない」「帰国した5人の被害者を北朝鮮に返さなかったのはだめ」。

立憲民主党の生方幸夫（うぶかた・ゆきお）衆院議員（比例代表南関東ブロック）が、９月に千葉県松戸市で行った会合で、北朝鮮による日本人拉致問題について「日本から連れ去られた被害者というのはもう生きている人はいない」などと発言したとして、拉致被害者家族会と支援組織「救う会」は１１日、発言の取り消しと謝罪を求める抗議声明を出した。声明では「すべての拉致被害者の救出のため心血を注いできた被害者家族、支援者、被害者自身の生命に対する重大な侮辱であり冒涜（ぼうとく）だ」と非難した。
「拉致被害者は生きていない」と立民・生方氏　家族会など抗議（1/2ページ） – 産経ニュース

この発言の上で、

一方、１４年の日朝首脳会談で北朝鮮が拉致を認めて謝罪し、帰国した５人の被害者について、北朝鮮に一度返すとした約束を日本側が守らなかったとし、「首脳同士で話をして決めたことも守らないなら、それはだめなのではないか」と述べた。

とし、拉致被害者を当時北朝鮮に送り返さなかった対応を非難しています。

たしかにですね、北朝鮮の直接的な拉致被害者が存命されている可能性は、
経年のともにだんだん少なくなってきています。

しかし、横田めぐみさんは当時13歳で、現時点で57歳。
通常の日本人の感覚ならば、生きているでしょう。通常ならば。
問題はそこが北朝鮮なことですが。

また、拉致の被害者は、直接的に拉致された人だけでなく、その家族や友人、
驚異を感じた地域のコミュニティー、広義では日本人全体をさします。

管理人も以前に新潟を訪れた際には、海岸線に「不審船に注意、不審者に注意、
沖合の光に注意、怪しい男から声をかけられたら走って逃げて通報せよ」という
立て看板があり、薄気味悪い覚えをしました。

それが当事者が死んでいるから、「拉致問題、拉致被害者は今、
現在はいないと捉えられる、政治家は皆そう思っているということ」というのはどういうことか。
拉致事件は、殺人事件は、被害者が死ねば事件は存在しないのか。違うだろう。

かつては1959年、日本の一部のマスコミは「北朝鮮は地上の楽園」と喧伝し、
在日朝鮮人と約７千人の日本人配偶者が地獄と化した北朝鮮に送り込まれることになりました。
この帰還事業も北朝鮮側が国家方針に基づいて周到に実施した外貨獲得の手段であり、
また日本人の連れ去り行為であった、という見解もあります。
北帰還事業、朝鮮総連「地上の楽園」宣伝　専門家「拉致と同様」 – 産経ニュース

また、「拉致問題は存在しない、拉致被害者はでっちあげ」と散々救出を妨害した
政党や政治家もいましたね。

政治家として言っていいことと悪いことが区別しなければなりません。
蓮舫議員や枝野代表はどう対応するのか。続報が待たれます。

本人は謝罪して発言を撤回したみたいですが、そんな些末な謝罪はどうでもいいので、
立憲民主党としての判断が問われるところです。
「拉致被害者生きていない」発言の生方氏　発言撤回し謝罪 – 産経ニュース