auの残価設定型端末購入プラン、新機種への買い替え条件が撤廃へ。公正取引委員会が仕事を果たす。

auの残価設定型端末購入プラン、新機種への買い替え条件が撤廃へ。公正取引委員会が仕事を果たす。

KDDIは従来の「かえトクプログラム」から特典の利用条件を変更し、新しい機種への買い替えなしに、
つまりバカ高いキャリアのプランを維持したままクソ高い端末代（SIMフリー版の1.2倍程度）を払うこと無く、
端末返却のみで利用できる新しい端末購入プログラム「スマホトクするプログラム」を開始しました。

KDDI、端末購入プランの買い替え条件撤廃　公取委指摘で: 日本経済新聞

25ヶ月目ぴったりに端末を返却することで、残りの支払いが免除される、というものです。

以前は更に「新機種に機種変更せよ、auの回線契約も維持せよ」でした。
更にもっと以前、2017～2019年頃には「アップグレードプログラムDX」、
「アップグレードプログラムEX」の名称で、毎月プログラム利用料という事で390円が取られる、
というどう考えても情弱ホイホイの買い方でした。

消費者庁も、流石に各キャリアが「半額だ！実質半額だ！（ただし25ヶ月目ぴったりに返却すれば、
そして月額390円払えば、そして端末が破損してたら20000円没収な！）、
という売り方を看破できなくなり、各社に警告を発していました。
関連記事：消費者庁がau、ソフトバンクの半額サポートに注意喚起へ。ソフトバンクは名称変更へ。 | ニュー節約速報

で、結局、2019年11月発表のアップグレードプログラムNXから、
「auが指定する端末への機種変更」という無限縛り、
永久奴隷条項、永久に消費者をauの監獄に縛り付ける、奴隷製造機は不利益すぎるので、
廃止になっています。
関連記事：auが総務省に降伏。最大半額を中止、最大1/3でプログラム利用料も不要な「アップグレードプログラムNX」を提供へ。11/1～。 | ニュー節約速報

という訳で、今回から永久奴隷条項が外されているわけではないのですが、
少なくとも消費者には使いやすい選択肢が増えて良いことかも。

だがちょっとまってほしい、キャリアのiPhoneはマージンが乗っかっているのだ：

上記はiPhone13のMNO各社とSIMフリー版の価格表ですが、
楽天モバイルを除く、3大キャリアが押しなべてお高いことが分かります。

一番売れそうなiPhone13無印の128GBは一番高いドコモとSIMフリーの価格差は12872円。
一番お高いiPhone 13 Pro Maxの1TBは48344円差。この差額だけでAndroidの
割とハイエンド寄りの機種買えるぞ。

いつでもカエドキプログラム | キャンペーン・特典 | NTTドコモ

という訳で、各社共に残価を設定し、端末を返却すれば概ね半額程度の割引となりますが、
最初からSIMフリー版を買って、任意のタイミングで売った方が、元値が安い分お得です。
何なら楽天モバイルでポイントを大量に貰って購入し、SIMは寝かせてahamoや、povo、LINEMOを
使うのが一番お得かも。

という訳で、端末代が高騰しているこのご時世、キャリアで端末を買ったり、バカ高い回線を
維持するのは、より慎重になりましょう。