アマゾンで日常生活や運動後の疲労感を軽減するという「機能性表示食品 ポッカサッポロ レモンの元気 100ml×30本」の根拠論文はわずか3報。1本60円。
キレートレモンを販売するポッカサッポロが販売する「レモンの元気」ですが、
継続的な飲用で日常生活や運動後の疲労感を軽減する、60%レモン果汁入り飲料です。
機能性表示食品でレモン由来のクエン酸2700mg入り、レモン果汁60%(レモン2個分)の
「レモンの力凝縮ドリンク」で、非炭酸で飲みやすく、疲れが取れるそうな。
なお、機能性関与成分はクエン酸2700mgで、それにレモン果汁60%(2個分)とのこと。
そうすると、こういったグリコのグリコ パワープロダクション クエン酸&BCAA ハイポトニック粉末ドリンクも
同様に機能性表示食品の届け出をしても良さそうなんですが、現実的にはなっていません。
なぜでしょうね。
このグリコの粉末はクエン酸5gとこのドリンクの約2倍も含まれています。
1袋238円とお値段がはりますが、2倍ならば価格もそんなもんかと。
なお、様式Ⅰ:届出食品の科学的根拠等に関する基本情報(一般消費者向け)では、
クエン酸の摂取が疲労感を軽減するかどうかを検証する論文が3報あり、うち2報で効果あり、
効果なしは1報で、疲労感軽減の傾向が確認された、とのこと。
調査結果が3個で、有意な結果ありが2個だけかい、とツッコミたくなります。
これ、効果が出なかった検証を行った人は、論文を発表しなかっただけじゃないのか?
そもそも人の疲労感ってどうやって図ったのか?原論文を読まないと、そこは分かりません。
そこはポッカサッポロ側も認めているようで、
効果がないとする研究結果が論文として発表されていない可能性があった。
(中略)
研究の限界として、本レビューは評価対象が3報と少ないことから論文数の増加やVAS検査以外の評価指標によるエビデンスの蓄積など、今後の研究の進展を期待したい。
とのこと。
でたー、「今後の研究の進展を期待したい。」。
自分は研究する気はないけど、誰かが未来になんとかしてくれるはず、
もう自分は報告書をまとめる時間なので、後はよろしく、という投げやりの時によく使うワードですね。
大層な「機能性表示食品」という表示も、根拠はこんなもんです。
ただ、科学的エビデンスが少ないながらも存在していることも分かりました。
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