ソフトバンクと日本通信が相互接続協定書を締結。ソフトバンク網のMVNOが始まるぞ。iPhone6以前のSIMロック端末も接続対象へ。3/22～。
※追記：ソフトバンクMVNOは以前からありましたが（Hitスマホなど）、
SIMフリー端末の接続のみに限定されていました。
今回、これの条件を緩和してソフトバンクと日本通信が相互接続協定書を締結したそうな。
2015年8月からソフトバンクと日本通信が協議を行っていましたが、日本通信側が
ソフトバンクのSIMロックがかかった端末（つまりソフバンが売ったiPhoneなど）を利用しても
接続できるようにSIMカードの提供を求めていたところ、これを拒否、日本通信の社長が激怒し、
一時期協議は不調に終わっていました。
携帯大手3社（ドコモ、KDDI、ソフトバンク）はMVNOの申し入れに応じて接続するという
法的義務があるのですが、ソフトバンクが「SIMフリー端末以外は接続できない」と回答していた模様。
これが2016年9月時点。
日本通信がソフトバンクとバトル 「接続拒否」と激怒しているが……格安スマホ業界で波乱 (1/3) – ITmedia NEWS
要するに、ソフバンのSIMロックがかかった端末に、ソフバンのMVNOが利用できるようになると、
みんなMVNOに逃げてしまい、顧客流出＆平均顧客単価が下がるというわけ。
ソフバン側からしてみれば、堪ったものではないですね。
という訳で、条件付き接続容認に怒り狂った日本通信の三田聖二会長以下が、
総務省に協議の再開を命令するよう申し立てを行い、改めて協議＆ヒアリングの場が総務省によって
設けられることにより、2017年2月1日、相互接続に合意するそうな。
日本通信とソフトバンクが相互接続に合意、サービスインは3月22日 – ケータイ Watch
まぁソフトバンク接続網にてMVNOが利用できるとなると、ソフトバンクの既存ユーザーが
もれなくMVNOに逃げ出すことは必須です。ソフトバンク側からしたら、その事態は避けたいはず。
「相互接続は合意したものの、ユーザーに得になるようなプランを提供するとは一言も言っていない」、
なんて話になり、とてつもなく変なプランが出てきそう。現時点ではプランが発表されていませんが、
おそらく何らかの条件付きが予想されます。
仮にMVNOサービスが具体的に発表されても、直ちに飛びつくことなく、
罠がないかしっかりと見極めてから契約しましょう。
ソフトバンク社長「相手の要望がよく分かりませんでした」
なお、ソフトバンク宮内社長は「別に僕らがぐずぐずしてた訳ではなく、
（過去の端末で通信できるようにしたいという）相手の要望も分からなかった」とおっしゃっています。
ソフトバンク宮内社長「相手の要望も分からなかった」、日本通信との相互接続に – ケータイ Watch
この人は一体何を開き直っているのだろう。分からなかったわけ無いだろう？
総務大臣に協議再開命令が申し立てされて、総務省がヒアリングの場を設けてまでして、
「相手の要望がよく分かりませんでした」は通じないだろうが。
2016年9月からSIMフリー端末以外も接続させろ、つまりSIMロック解除に対応していないソフトバンクの
iPhone6以前の機種も接続させろ、と日本通信が主張しています。
なお、iPhone6S/6S Plus以降は購入から180日以降は、ソフトバンクショップにて
SIMロックの解除、SIMフリー端末化が出来ます。
はっきりと「顧客流出と顧客単価下落が起きるから接続したくない」と言えや、といいたいところですが、
それは流石に法令違反になるので言えないというところか・・・
スタートから嫌々のソフトバンク、今後どうなるか見ものです。
