楽天モバイルで端末代が実質半額となる「iPhoneアップグレードプログラム」を開始へ。回線契約は不要。

楽天モバイルで端末代が実質半額となる「iPhoneアップグレードプログラム」を開始へ。回線契約は不要。

各キャリアが提供する、端末の実質リース契約で、48回で端末を分割払いし、
25ヶ月目以降は任意のタイミングで端末を返却でき、残債が不要となるシステムですが、
楽天モバイルも「iPhoneアップグレードプログラム」として提供を開始します。

概要：
・プログラム利用料（1円／月）が加算される。あってないようなもの。
・25回目ぴったりに端末を返却し、機種変更をすれば残債は半額が免除。
・逆に、26ヶ月目以降～47ヶ月目の間に返却すると、25ヶ月目以降は損をします。
・機種変更・返却手数料は3300円。

実質半額、の罠。そもそも楽天モバイル端末は割高：

仮にiPhone 12 Pro Max 512GBを買うとしましょう。
SIMフリーでアップルストアから買うと165880円。楽天モバイルから買うと181440円。
楽天モバイルで買うと2万ポイントバックとなるため、161440円。
これが実質半額となると181440/2-20000＝実質70720円なるので安いよね、
と楽天モバイルは主張します。

だがちょっとまって欲しい。2万ポイントバックとなるのは初回契約のみで、
2回目以降、つまり25ヶ月目に機種変更するときは2万ポイントが貰えません。
そして端末価格は楽天モバイル181440円に対して、アップルストアは165880円と、
15000円程度割高な価格が設定されています。

そして、iPhoneはリセールバリューが高いため、2年後でも半額以上で売れるでしょう。
元々割高な端末を買わされ、2万ポイントで目眩ましされ、25ヶ月目ぴったりに端末が
返却できるかは不明で（そんな25ヶ月目ぴったりに都合よく機種変したいか？
あと半年で新機種出るなら、普通待つよね？）、そんな不明だらけのパラメータで
永遠にiPhoneに25ヶ月ごとに機種変し続けることを楽天モバイルに約束できるか？
楽天モバイルの会社そのものがが25ヶ月後もあるかわからないのに？

管理人はこの手の商品に関わるのはまっぴらごめんです。

2年前のiPhone11価格はどうだったか：

ちなみに、2年前のiPhoneといえば、 2019年9月10日に発表されたiPhone11ですね。

当時のiPhone11　64GBのSIMフリー価格は82280円税込み（10％）となります。
去年よりも安い？　それとも高い？　「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」価格まとめ（Apple Store編）（1/2 ページ） – ITmedia Mobile

64GBモデル：7万4800円（8％税込：8万784円／10％税込：8万2280円）
128GBモデル：7万9800円（8％税込：8万6184円／10％税込：8万7780円）
256GBモデル：9万800円（8％税込：9万8064円／10％税込：9万9880円）

一方、SIMフリーの買取価格は平均4万円程度。
iPhone11 買取価格表【イオシス買取】

ヤフオクやメルカリで直取引すると1.1倍で売れるとして、売却価格を4.4万円としましょう。

82280円で買って、44000円で売れると、実質価格は38280円となります。

一方、iPhoneアップグレードプログラムを利用し、25ヶ月目に返却すると、
半額の41140円となります。差額は2860円。

このぐらいであれば、売る手間やヤフオク税、メルカリ税を考えればアップグレードプログラムを
利用してもいいかも。

ただし、これだけだと機種変更・返却時3300円の手数料、及び楽天モバイルの
割高な本体代がパラメータとして組み込まれていないので、下記の通り組み込んでみました。

25ヶ月目以降に返却した場合のシミュレーションはこちら。

割高本体代と手数料を加味したシミュレーション：

という訳で、25ヶ月目の返却が遅れれば送れるほど損になります。
25ヶ月目ですら、楽天モバイルのiPhone11価格は想定とは言え、
48299円とSIMフリー版と比べると割高に。

という訳で、管理人だったら申し込まないですねこのプログラム。
そもそも最新型iPhoneを25ヶ月ごとに買い換えるという貴族生活が
もったいなさすぎてちょっと無理かも。

興味ある人は利用してみましょう。