JA「助けて!新米が高すぎて売れてないの」。生産者「原価についても知ってもらいたい」。
価格高騰が進み、5kgで5000円台も珍しくない新米相場ですが、高すぎて売れ行きが鈍いそうな。
今月から流通が本格化した県産米を巡っては、昨年のコメ不足を受けたJAと民間業者の仕入れ争いから店頭価格が昨年の1・5倍以上の5キロ5000円前後(税込み)に上がっている。JA全農ふくれんは、価格高騰に伴って業務用で外国産米への切り替えが進み、全国で在庫が増えれば、現在の価格帯で販売できるかは不透明とみている。
(中略)
福岡県筑紫野市の16ヘクタールでコメ作りを営む農事組合法人「西小田」の藤井徳浩さん(65)は「燃料代、資材代も高騰しているが、原価が公表されないままコメの価格ばかりが注目されている」と訴える。稲刈りに必要なコンバインは1台約2000万円で、大規模な投資も必要だが、機械類も価格が年々上がっているという。
また、1990年代に5キロ3500円程度だったコメの価格が2000年代以降に大きく下がったことを挙げ、「ほかのモノが値上がりする中で、ようやくコメの価格も戻ってきたと捉えている。その中で、コストは増えてきた。そのことを納得して購入してもらえればありがたい」と話していた。
新米売れ行き鈍く、JA全農ふくれん「需要開拓の努力をしなければ」…生産者「原価についても知ってもらいたい」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
概算金、つまりJAが農家からコメを集める際に仮払いお金は60キロあたり3万円程度とのこと。
概算金もJAと商社や卸売業での集荷競争で釣り上がっており、これに物流費や中間業者のマージンを上乗せすると、
店頭ではそこそこのお値段となります。
消費者は高値についていけず、米離れが少しずつ始まっているそうな。
備蓄米やパンやパスタの量を増やした、という消費者もいるかも。
ただ、新たに需要開拓するとは言え、国内需要は人口減で増えないでしょうし、海外旅行客が増えるとは言え、
そんなに急激に需要が増えるわけでもない。望みは海外への輸出ですが、これもまた地道な活動が必要で、
いきなり売れるわけでもない。
という訳で、市場原理から行くと需要減少で米の価格が下がることとなります。
一方、生産者側の原価、つまり人件費や苗や肥料や燃料や器具は下がるどころか上がりっぱなしですので、
折り合いがつかないと生産者側は撤退します。つまり廃業ですね。
今度は供給量が減りますので、米の価格は上がることになります。
そしてどこかで一定の金額に収束するはずです。
国民の大多数は、農家をこれまで通り餓えさせて安いコメを買いたたきたいだけです。
原価が上がろうが知ったこっちゃないです。今まで2000円台で買えた米が、なんで1年で2倍になるんだ、と。
いつまでも水呑み百姓はしおらしく米でも作っておけば良いんだ、そう考えています。
しかし、それでは将来的に米をつくる人が誰もいなくなってしまいます。
贅沢品だと別に市場経済に任せておけばいいのですが、問題は米は国民の主食であり、生命線であること。
市場の失敗が目に見えているのであれば、国が補助金等で介入しなければならないでしょうね。
はてさて、今後の米の価格、どうなることやら。
農家が直接個人に販売する流れが広まれば農家も儲かる個人も安く買えるでWin-Winなんだけどな
理解が不十分みたいに言われてもなあ
農協とか中間業者が投資判断ミスって概算金出しすぎただけやん