NVIDIA、中国企業「DeepSeek」ショックで前週末比１７％安、時価総額９０兆円失う。

NVIDIA、中国企業「DeepSeek」ショックで前週末比１７％安、時価総額９０兆円失う。

中国企業のDeepSeekがAIモデルで驚異的な性能を発揮する一方、あまり半導体リソースを消費しない、
旧型の半導体でOK、という話が出てきて米国の謎の半導体メーカー「エヌビディア」を中心に株価が暴落し、
DeepSeekショックが起きています。

２７日のニューヨーク株式市場で、中国の新興ＡＩ（人工知能）開発企業「ディープシーク」によって米国製ＡＩの優位性が揺らぐとの懸念が強まり、ＡＩ関連銘柄が下落した。中でも、時価総額世界首位の半導体大手エヌビディアが前週末比１７％安と急落した。２８日の東京市場にも影響する可能性がある。

　エヌビディア以外では、グーグル親会社のアルファベットが４％安、マイクロソフトが２％安となった。ソフトウェア大手オラクルは１４％安、半導体大手ブロードコムは１７％安だった。

（中略）

　中国の新興ＡＩ開発企業「ディープシーク」は今月２０日、新型ＡＩモデル「Ｒ１」を発表した。Ｒ１はグーグルやオープンＡＩの最新モデルに匹敵する性能を持つ一方、旧型の半導体を使って開発しており、開発費用ははるかに安価だったと主張している。

　ディープシークの新モデルの性能について米メディアが前週末にかけて相次いで報じたことで、米国製ＡＩの優位性への懸念が広がった。

　グーグルなどの巨大ＩＴ企業はエヌビディア製の高価な半導体をデータセンターに導入し、巨額の費用をかけてＡＩ開発を進めてきた。ディープシークの主張通り、安価で高性能なＡＩの開発が可能だとすれば、巨大ＩＴ企業のＡＩサービスはディープシークにシェア（占有率）を奪われ、エヌビディア製半導体の需要も減少する可能性がある。
ＮＹ市場でエヌビディア株が急落、時価総額９０兆円失う…ダウ終値は２８９ドル高（読売新聞オンライン） – Yahoo!ニュース

一生一緒にエヌビディア、などという株式市場の標語もありましたが、エヌビディアにつられて
株価が連鎖的に下がった模様。一方、アップルやセールスフォースなどは上昇し、
ダウ平均株価は上昇したそうな。

当時は中国に対して新型GPUの提供が規制がかかっていたので、中国側は旧型GPUを並べて
並列計算で遜色ないパフォーマンスを叩き出したそうな。

AIは計算に膨大なリソースを使いますので、環境に非常に悪いのですよね。
電気を食うわシリコンを食うわデータセンターは必要だわ、で地球には（現時点では）あまりいいことがない。
これが半導体リソースをあまり使わないのでいいのであれば、地球に優しいAIが出来るかも。

そして旧型GPUの需要が高まるのならば、エヌビディアなどのGPUメーカーの需要は
まだまだ旺盛に続きそうです。

また、仮に世の中がGPUにあまり依存しない時代が来ると、勝つのは有力な半導体メーカーを
有する米国ではなく、中国かも。なぜなら、中国は学習データとして個人のプライバシーはまるで無視して、
強制的にデータを収集出来ますからね。

日本は・・・存在感なさそうです。